SCHNEIDER 18とは?
鉄板バイブの基本性能をとことん高めたSCHNEIDER(シュナイダー)シリーズの新サイズが登場。既存の13と28の間を埋めるサイズとなり、河口域や干潟といったシャローエリアではスピーディで広範囲なサーチが可能。また、港湾部やボートゲームではミドルレンジを攻略しやすく、ボトムで使用すれば低活性時の食わせテクニックにも応用できるなど幅広い活躍が期待できる。
SCHNEIDER 18
- 全長 68mm
- 重量 18g
- タイプ シンキング
- アクション バイブレーション
- フック #8
- リング #3
- 推奨エリア 河川・河口・港湾・ボート
- 誕生日 2018年4月
開発者インタビュー
SCHNEIDER 28、SCHNEIDER 13に引き続き、SCHNEIDER 18の開発を手がけたima開発の篠塚に開発のきっかけからそのこだわりまで聞いてみた。
すでに28gと13gの2サイズが発売されているSCHNEIDERシリーズですが、18g開発のきっかけは何でしょうか?
篠塚:私自身がデイゲームのシャローエリアを主戦場としていた昨年の夏、飛距離が出て、浅場を引けて、フラッシングが強いSCHNEIDER 13をメインとして使用していました。たまにジャークしながら高速リトリーブするとかなりの威力を発揮してくれたんです!
しかし、そんなSCHNEIDER 13を引き倒している中で、潮が引いてくるのに合わせて沖へと出て行くようなシャローエリアでのウェーディングゲームでは、水位が高い場合、遠投しないと沖のブレイクに届かない…といったシュチュエーションがよくあったんです。
そうなると13gより重量のあるサイズの出番になるのですが、SCHNEIDERシリーズは13gの上だと28gと少し重すぎてしまって…。28gではどんなに竿を立てて早巻きしてもボトムをこすってしまうんです。そこで試作したのが18gのSCHNEIDER 18でした。
ズバリ、SCHNEIDER 18の特徴を教えてください。
篠塚:これはSCHNEIDERシリーズ全サイズに共通することなのですが、まず投げる・巻く・沈めるといった基本性能を徹底的に追及した鉄板バイブレーションだということ。
“スタンダードな鉄板バイブ”をコンセプトに、ビギナーからエキスパートまでが快適に扱うことが可能なものに仕上げています。
そんなSCHNEIDERのコンセプトや形状は維持しつつ、ウエイトチューニングしたこの18gは、13gと28gのちょうどいい間を取ることで、河口域や干潟といったシャローエリアではスピーディで広範囲なサーチが可能になったり、港湾部やボートゲームではミドルレンジを攻略しやすくなったりと攻略可能な範囲がさらに広がったんです。
開発でのこだわりは何でしょうか?
篠塚:今回のこの開発で一番時間をかけた部分はラインアイの調整です。
もともとSCHNEIDERシリーズには2つのラインアイを設けているのですが、簡単に説明すると、前のアイは速い流れの中やデイゲームで速く巻きたい時に、後ろのアイは緩い流れの中やナイトゲームの時など低速で巻きたい時にと使い分けることが出来ます。
この2つのラインアイの位置が少しズレただけでも水の受け方が変わってくる(=アクションも変わる)ので、この調整がかなり重要になるんです。
一番いい位置に設定してちょうどいい引き抵抗とブルブル感を出せるように、テスターの安田ヒロキくんにも協力してもらい8つの位置でテストしてきました。
外洋や河川、湾内やサーフなど様々なフィールド・シチュエーションでテストを繰り返し、2つに絞り、さらに安田くんと意見交換し、後ろのアイを0.2mmだけ後ろに下げました。こうして最後の最後まで調整しようやく完成となりました。
シリーズ内比較
ここでSCHNEIDERシリーズの比較してみよう。
スペック比較
SCHNEIDER 13
- 全長 55mm
- 重量 13g
- タイプ シンキング
- アクション バイブレーション
- フック #12
- リング #2
SCHNEIDER 18
- 全長 68mm
- 重量 18g
- タイプ シンキング
- アクション バイブレーション
- フック #8
- リング #3
SCHNEIDER 28
- 全長 73mm
- 重量 28g
- タイプ シンキング
- アクション バイブレーション
- フック #6
- リング #3
推奨エリア比較
ルアー | 港湾 | 河口 | ボート | 干潟 | 河川 |
---|---|---|---|---|---|
SCHNEIDER 13 | ○ | ○ | ○ | ||
SCHNEIDER 18 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
SCHNEIDER 28 | ○ | ○ | ○ |
この表を見ても攻略可能な範囲が広がったことが一目でわかる。
インプレッション[1]大野 ゆうき
ここからは実際にSCHNEIDER 18を使用したアングラーなどに伺った使用感や印象など現場の声をご紹介していこう。
まずは、実際にボートシーバスや高知でのロケで使用したというプロスタッフの大野ゆうきさんにその使用感などを伺った。
PRO STAFF:大野 ゆうき
ボートゲームでのミドルレンジ攻略に扱いやすい浮き上がりの速さ
まずボートゲームで使用した感触は、SCHNEIDERシリーズ全体でいえる事なんですがクセのない“オーソドックスな鉄板バイブ”。ブルブル感は強くも弱くもなく至って普通、フォールさせても速く沈んでくれるのでボートでも扱いやすい。
ただ、違う点は浮き上がりが速い事でしょうか。そのため、特にミドルレンジを攻略するのに適していると感じました。
わざとボトムに当ててシャローレンジを攻略
高知で使用したシチュエーションは、水深が深い部分でも2mほどと全体的にシャローレンジの川で、ボトムをとってからワザとゴリゴリ…と当てて使う感じでした。
結局、手前の浅い部分で食ってきましたが、東京湾の河川や港湾部ではある程度の水深のある場所でも広く探れるし、シャローへベイトを追っているポイントなどでも同じように引けるので出番は増えそうなイメージでした。
あと河川などの流れがある場所でもボトムを流す釣りなどで使いやすいんじゃないでしょうか。
特に春~秋のベイトフィッシュが多く入ってくるこれからのシーズンには特に期待できそうです。ナイトゲームはもちろんですが、濁りが入ってくればデイゲームでも口を使うようになるので期待できると思います。
インプレッション[2]安田 ヒロキ
SCHNEIDERのオリジナルサイズ・SCHNEIDER 28から開発に携わっているテスターの安田ヒロキさん。今回もテストに協力してくれた安田さんにSCHNEIDER 18を実際に使ってみた感想を伺った。
TESTER:安田ヒロキ
鉄板なのにプラスチックバイブと近い使用感
SCHNEIDER 28では重たいしシャローは引きにくい、かといってSCHNEIDER 13ではサイズが小さくアピール感をもう少し出したい、飛距離をアップしたい、デカいのが掛かっても安心なフックサイズにもしたい…といった要望からこの18というサイズを導き出したといえます。
実際に自分が使ったのは利根川のデイゲーム。
それまで河川ウェーディングではSCHNEIDER 13を使っていたんですが、より飛距離を出せるので広範囲を探れましたし、素早く沈んでくれるので思い通りの展開ができました。
この時はイナッコがベイトだったんですが、表層で食われていた状況。そのため、普通の鉄板バイブでは攻略が難しいパターンだったのかもしれませんが、SCHNEIDER 18はプラスチックのバイブレーションのように引き抵抗も重くなく浮き上がりも速いので表層もバッチリ。逆にボトムパターンもOKなのでオールマイティーさに磨きが掛かっていました。
前のアイは表層&速巻き、後部アイはゆっくり引いてボトム攻略!
SCHNEIDER 18にはラインアイが2つあるんですが、前のアイは速い流れがある場所や表層を速く巻いてくる時に効果的です。そして、後ろのアイはゆっくりとボトムを引いてきたい時やリフト&フォールなどに良くなっています。または、あえて波動を出したい時にも後ろのアイを使用しています。
このアイは当初4つ空けたものでテストしていました。これを8つの位置で少しずつ変えていってテストを繰り返し、流速だったりレンジなどからかなりシビアに設定しており、ベストと思う場所へ調整しました。
その結果、アミの多い時期は後ろのアイに結んで河川のフォールドリフトパターン、ボトムから巻き上げリフト&フォールといったヒイラギパターン、ボトムをずっと小突いていくボートからのマゴチ狙いなど、数多くのパターン攻略に扱える鉄板バイブに仕上がっています。
まとめ
数多くのパターンを極めた新世代鉄板バイブへ!
両テスターのコメントからもわかる通り、表層のイナッ子パターンから、中層の港湾&ボートシーバス、ボトムのヒイラギパターンなどオールレンジをカバー。まだまだ使用できるパターンは数知れず、既存SCHNEIDERの中間サイズというよりは鉄板バイブの枠を超えた無限大の汎用性を持つ…そんなルアーへと昇華しているのだ!
スイム動画はこちら
ima(アイマ) / シュナイダー18 水中映像 【FIMO LURE LAB】
公式商品ページ