YOICHI 80 インプレッション。

YOICHIシリーズ初のダウンサイズモデル、YOICHI80。今回はさまざまなシチュエーションでYOICHIシリーズを使いこなしてきたimaテスターの川上靖雄氏にインプレッションを聞いてみました。開発協力者目線のYOICHI 80の印象とは。テスト段階からルアーの開発に尽力した川上氏だからこそわかる、YOICHI 80の特徴や小型モデルの有効性を語ってもらいます!

 

 

 

 

 

YOICHIシリーズの強み

 

▶︎ まず、従来のYOICHIシリーズはどのように使用していたのでしょうか?

imaテスター 川上靖雄氏(以下川上):YOICHIシリーズは発売以降、とても気に入ってよく使っていました。YOICHIシリーズの最大の武器は飛距離。なおかつシャローレンジが引けるというのが特徴です。自分のメインフィールドである河川では、流速変化や地形変化を狙っての釣りで、本当によく活躍してくれます。
YOICHI 99を使っていて、水深が浅くなったり流れがゆるくなったらYOICHI 99 LIGHTを使ったり、思い切り流れが強い場所ではYOICHI 99 BALLISTAを使ったりと。また、YOICHI 99 BALLISTAは磯場など外洋エリアで特に強いモデルです。

 

 

▶︎ サイズダウンの要望は以前からあったのでしょうか?また、80mmサイズになったことでこれまでより攻略の幅が広がったのでしょうか?

川上:99mmというサイズは、やはりいろいろなエリアを視野に入れると大きいと感じる場面もあります。小場所や港湾部では80mmくらいがメインのルアーサイズですし、小さいベイトがメインになる場合ではルアーは小さい方が有利ですからね。
飛距離は出したいけど、シルエットは(小さめに)抑えたいというシチュエーションが多々あったので、「サイズダウンモデルがあったらいいな」とは思っていました。そこに、今回待望の80mmサイズが仲間に加わって、それまでカバーできなかった釣りができるようになり、攻略の幅も広がりましたね。

 

 

 

 

 

 

開発段階での印象
プロト段階でフィールド、シーズン問わずよく釣れた。

 

▶︎ テスト段階で実際使用してみて、どのような印象を受けましたか?

川上:このタイプのシンキングペンシルはいろいろテストしたのですが、飛ぶけどレンジが深い、浅く引けるけどあまり飛ばないといったことがありました。なので、なかなかいいスペックに辿り着くまでは時間がかかったと思います。
“よく飛んでシャローを引ける”、YOICHI 80でここは絶対に譲れない部分だったので、私もかなりテストに協力させてもらいました。85mmのボディを作ってみたり、重さもいろいろなものを試してみました。
納得のいく形まで時間がかかりましたが、だんだん仕上がってくると釣果も伴ってきて、どのフィールド、どのシーズンでもよく釣れるようになりました。川や干潟、港湾、また涸沼でもよく釣れましたね。千葉や茨城だけでなく、宮城や愛知などいろいろな場所でテストして、各所でしっかりと釣果が出ました。

 

 

 

 

 

 

YOICHI 80の強みと効果的なシチュエーション
ハイプレッシャーエリアで出し抜ける80mmボディ。

 

▶︎ YOICHI 80はどういったシチュエーションで効果的かつ、強みを発揮するのでしょうか?

川上:秋はベイトサイズが大きくなって、使うルアーも大きくなりがちですが、YOICHI 80にバイトが集中することもよくありました。なので、ベイトの小さい春先から、激戦のハイシーズンまで、一年を通して使えるルアーに仕上がったと思います。というのも、ハイシーズンはアングラーも多くてプレッシャーがかかってしまう。そういうときは、この80mmというサイズ感が強いんですよね。
私が実際に感じたのは、河川の河口エリアで特に強みを発揮してくれるということ。河川域は浅い場所も多いし、それでいて川幅も広くてエリアも広大。そういったときは飛距離が必要になってきます。でもアングラーが多くてプレッシャーも高い。そこで、シルエットが小さくて違和感を与えないYOICHI 80はベストマッチだと思います。
ちなみに私は、今年2月に旧江戸川の最河口で、80cmオーバーをキャッチしました。このときも、YOICHI 80ならではの性能が生きた場面だと思います。

 

 

 

 

 

 

YOICHIシリーズの使い分け
レンジはもちろん、潮流の変化にも細かく対応。

 

▶︎ YOICHI 80が加わったことで、YOICHIシリーズはどのような使い分けができるのでしょうか?

川上:レンジで言えば、上からYOICHI 99 LIGHT、YOICHI 80、YOICHI 99、その下にYOICHI 99 BALLISTAという感じで、レンジ別にローテーションすることができます。なので、これまで以上に細かく水深別にルアーを使い分けることが可能になりました。これはレンジだけでなく、流れの強弱でも一緒です。例えば、同じレンジを引きたい場合でも、潮がゆるくなってきたら、より軽いモデルを使うことで、同じ水深を同じスピードで引くことができる。逆に、潮が速くなれば重くすればいいのです。
また、YOICHI 80は18gですが、空気抵抗が少ないのでオリジナルのYOICHI 99に迫る勢いでよく飛びます。なので、これまでと同様の使い方でローテーションに組み込むことが可能なんです。従来のYOICHIファンの方は、この飛距離に驚くと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

最後に
YOICHI 80はシンキングペンシルが苦手な人にもぜひ使ってほしい。

 

編集部:今回、開発に携わってくれた川上氏がYOICHI 80に秘めた想いは伝わったでしょうか。
これからの春先、そして秋のハイシーズンに敢えて、80mmサイズの小型ルアーを使うことでハイプレッシャーエリアでキャッチできること間違いなし!
オールシーズン、オールラウンドで使えるシンキングペンシルの誕生です。

 

▶︎ これからYOICHI 80を手にするユーザーの皆さんにメッセージを。

川上:YOICHI 80に限らず、YOICHIシリーズはヘッドがカップ形状になっているので、しっかり引き抵抗があるのも特徴の一つです。なので、「シンキングペンシルって抵抗感がなくて使うのが難しい」と感じている方でも、使いやすいモデルになっています。加えて、シンキングペンシルは他のルアーに比べてナチュラルに見せられるので、数もサイズも伸びやすいと思います。
この機会にぜひ、YOICHI 80を使って、苦手だったシンペンというジャンルを使いこなしていってほしいですね!

 

TESTER

川上 靖雄 かわかみ やすお

千葉県在住のシーバスエキスパート。干潟から河川、磯での磯マル・ヒラスズキゲームまで、幅広いフィールドで活躍する。とくにシャローエリアでのウェーディングゲームを得意とする。

 

 

 

 

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