バイブレーションバイブルVol.4 ~冬のボトムパターン編~

冬は産卵後のアフターシーバスも河川へ入り釣れだすシーズン。そして、この時期のメインベイトとなるのがボトムにいるハゼ。このハゼを食っているシーバス狙いに効果的なのがSCHNEIDER 28。“みんな冬の大型シーバス狙いだから、見落としがちなテクになります!”冬に数釣りも可能なワザを髙橋さんが解説してくれた!

TESTER

髙橋 和希 たかはし かずき

愛媛県出身、在住。ホームである愛媛県の東部では、河川、港湾部をメインにウェーディング&スニーカースタイルでシーバスを狙っている。釣り自体はメバル、アジといったライトゲームやエギングといったソルトゲームだけではなくフカセ釣りや渓流まで幅広く、若手ながら経験豊富なアングラー。

FOCUS onSCHNEIDER13、28

このパターンで使用するのは、前回のバイブレーションバイブルと同じくSCHNEIDER13と28。鉄板バイブとして様々なシチュエーションで活躍できるスタンダードさを持つルアーで、髙橋さんはボトムでのズル引きをメインに使用している。

 

SCHNEIDER 28

  • 全長 73mm
  • 重量 28g
  • タイプ シンキング
  • アクション バイブレーション
  • フック #6
  • リング #3
  • 誕生日 2016/5/31

SCHNEIDER 13

  • 全長 55mm
  • 重量 13g
  • タイプ シンキング
  • アクション バイブレーション
  • フック #10
  • リング #2
  • 誕生日 2017/3/31

シチュエーション&ポイント/ハゼが多いドロ底河川の橋脚などが狙い目!

シチュエーション[1]:シーズン:北風の風裏&アフターシーバス狙い

冬は北風が吹き始めて向かい風になってしまうエリアだと釣りにならない状況も多いと思います。そこで、場所的にはなるべく風裏を選ぶ事から始まりますが、なるべく北側に山があって風をガードできるエリアがおすすめです。そして、全国的にみて年末年始頃に産卵となるエリアが多いと思いますが、1月中旬頃から産卵に混じってアフターシーバスが出始めます。そうなると、このボトムパターンが効果的になってくるんです。

シチュエーション[2]:ベイト:ハゼが好むドロ底河川がベスト!

このボトムパターンのベイトはハゼやヒイラギといった底にいる小魚たち。特に重要になってくるのがハゼで、アフターシーバスは体力回復のためにあまり泳ぎ回らず食べやすいハゼを捕食しています。このハゼが多いのはドロ底の河川などになってきます。

シチュエーション[3]:ポイント&潮:橋脚など潮が緩んでヨレる場所や、潮が緩んだ時間がカギ!

このドロ底河川での狙い目は、橋脚や沖のブレイク、クイなどに発生するヨレになります。まだ体力が回復していないシーバスは、本流ではなく流れが弱いヨレに身を潜めています。そして潮が緩んだタイミングでハゼを捕食しだします。時合い自体も潮止まり前後2時間付近が良くなって、潮回りも小潮などが良かったりします。

アプローチ/橋脚明暗の明るい部分を攻める!

そんなドロ底河川で釣りをする場合おすすめなのが夜の橋回り。バッチリと常夜灯の明かりが水面に当たっているような場所が特に有望で、明暗部の明るい方を引いてくるのがこのパターンの特長です。明暗部でも釣れますが、そちらは大型のシーバスが付きやすくアフターのこの時期は気難しくて滅多な事では食ってこないんです。でかいシーバスが狙えるという事で、明暗部を攻めているアングラーが多いのでプレッシャーも増しています。でも、サイズを選ばなければ明るい部分を狙ったこのハゼパターンで釣れてしまうんです。釣れるシーバスのアベレージは60cmとなりますが、数釣りが期待できるので私はこちらの釣りをしています。

 

なぜ明るい部分が良いのか? 答えはハゼのエサ!

明暗部より明るい方が良いのには理由がありまして、その答えはハゼが食っているエサになります。この時期にハゼが主に食っているのは、アミなどのプランクトンやバチ。特にプランクトンは明かりに集まる習性がありますので、夜の明るい部分にハゼが出てきてパクパクと食べています。そして、そのハゼを食べているのがアフターシーバス…というように食物連鎖が夜の明かるい部分で起きているんです。

釣り方/砂煙をあげながらボトムズル引き! それでダメならリフト&フォール

釣り方自体は非常に簡単で、ボトムでSCHNEIDER 28をズル引くだけです。ボトムはドロなので、砂煙をあげながらズルズル…と引く感じです。それが良い意味でアピールになってアフターの鈍いシーバスが食ってくるきっかけになります。それでも釣れない場合は、ボトムを小突くようにしてリフト&フォールさせていきます。なるべく浮かせないように、小さい山を描くようなリフト&フォールの方がよくて、ほぼボトムバンピングに近いイメージです。

サイズ別の使い分け/水深4mくらいなら28、2mと浅いなら13を使用

狙っているブレイク沖などの水深が4mくらいならSCHNEIDER 28がメインとなりますが、水深2mくらいだったり潮が引いていて浅めなら13を使っています。ボトムを引いてくる事になりますので、根がかりが心配な方は日中の大潮ド干潮の時に地形を下見して根がかりポイントがあるか無いかポイントを見極めておくのも良いと思います。

おすすめルアーカラー/ボトムで砂煙をあげた中でもしっかり見えるチャート系!

この釣りで実績が高いのがSCHNEIDERのチャート系のカラーになります。一押しはマットチャートで、ボトムをズルズル引いて砂煙をあげて気付かせる釣りという事から、なるべく目立つチャート系カラーが良くなってきます。アピール力も重要ですが、アフターシーバスはショートバイトが多いので、バラシが心配になってきます。そこでしっかりとバイトさせるためにも目立つ方が良いですね。あとは、チャートシャイナーや濁りでも目立つアカキンなどもおすすめです。

マル秘テク/ドリフト&リアクションで誘う!

ボトムズル引きとリフト&フォールで反応がない時は、明かりの中で流しながら橋脚の奥の奥まで丁寧にドリフトで入れ込んでいくようにしてみます。アフターで動いていないシーバスはピッタリとストラクチャーに付いていたりしますから、効果的な釣り方になります。あと、岩とか硬いストラクチャーがあれば、わざと軽く当ててみるのもアリです。アフターシーバスのやる気を引き出すリアクション効果が期待できるはずですよ!

 

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