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【トップチヌ? チヌトップ? 真夏の水面炸裂決戦 / 小豆島編【1st Round】】
第1ラウンドの対決地はアウェイの小豆島
IMAG編集部(以下、編集部):今回はnadar.のアラマキシンヤさんとチヌのトップウォータールアーで対戦。第1ラウンドはアラマキさんホームエリア、関西は小豆島(しょうどしま)にて釣行。
山田さんにとってはアウェイとなりますが…熊本と違う点などはありましたか?
山田:まずはなぜ小豆島になったのか? その経緯からお話しましょうか。
そもそもですね、本当は大阪市内の河川でやろうと言っていたわけですよ。でも大雨で荒れてしまったので急遽、小豆島になったんです。
でもね、島へ行ってみると地元の天草と同じ魚がいたり…こりゃ似ているな? って感じたんです。
編集部:では、いつもと同じ釣り方で通用しそうだと?
山田:そう思っていたわけですよ。
しかし…なんか大量に見えチヌがいるんですね。熊本では見えてもスーッと逃げていなくなるのに、小豆島では追っかけてくるわけなんです。
ありゃ、これはまったく違うぞ!?と。なんか最初の段階からやべぇ~感じがしましたね。
対戦相手のアラマキさん。そのイメージとは!?
編集部:対戦相手のアラマキさんと面識はあったんですか?
山田:フィッシングショーで挨拶をした程度ですね。あ、こりゃどうも~!って。一緒に釣りをするのは初めてですね。
編集部:第一印象はどうでしたか?
山田:な~んか…ワタシが言うのもなんですが、“オイオイ…若い変なアンちゃん来ちまったゾ!?”でした。
でもしばらく話してみてみると…すごく物事をしっかり考えているヤツでした。チヌに関してもキビレ、マチヌの違いを良く把握していて博学だなと。
それに他県をいろいろ回っているだけあって、地域ごとの知識も詳しくてね。
ワタクシはチヌで遠征はやりませんからね。身近な釣りモノと思っていますから。あ、ヒラ(スズキ)は別ですよ?ヒラは遠征行きますからね。
実釣一日目。天草と似て非なる瀬戸内チヌに翻弄される…!
編集部:実際の釣行では、瀬戸内海のチヌに戸惑っていたようですが…?
山田:特に1日目。
アラマキくんが橋の反対側からキャストしまくってたポイントで“山田さん橋脚際にチヌいますよ!”って。ああ、あのチヌは流れに対して頭向けているから反応するはず。投げなよ?って敵に塩を送ったらまんまと釣られました。
でもまあ、これだけ見えチヌいるし大丈夫でしょ?って余裕ぶっこいてたら…。
編集部:1日目は釣果0でしたね…。
山田:追ってくるけど食わない。
アラマキくんに何回食ってきた?って聞いたら“ヒットだけなら8回”。はぁぁああ~!?こっちは2回出て1ヒットだぞ!?
編集部:焦りが出たという訳ですか?
山田:まあ、実はね。度付きの偏光グラスを忘れてしまったのもあるんです。アラマキくんが“あそこいますよ”って言っても、どこどこ?状態。
偏光グラスってトップでは大事なんだなぁと再確認できました。
天草と小豆島のチヌの違い“小豆島はスローでも止めてもアタック”
編集部:あらためて天草と小豆島のチヌの違いを教えてください。
山田:一言でいえば“同じ魚とは思えない”。
天草だけじゃなく熊本のチヌはルアーを見切る。だから、ルアーを止めるとかはありえない。止めてスーッといなくなるのを何度も経験しているんです。
ルアーもチヌ用の小さいのが良いんですが、小豆島はシーバス用の大きいトップでOK。
なんでこんなに違うのかは分かりませんが、感じたのは2つ。
1つは釣り人が少ないのでプレッシャーが低い。2つ目は干満差。天草の1/3くらいしか潮が動いていない感じですね。これらの理由かなぁ、と思いました。
とにかく1日目は小豆島のチヌへアジャストできませんでした。
実釣2日目。タックル全てを変更して挑む!
編集部:2日目はどうにかリズムをつかんだ感じでしたね。
山田:ルアーはもちろんですが、それに合わせてロッドも短く、リールもギア比が低いものへ、ラインも細く、キャップもハットへ。タックルから何から全て変えてみました。
編集部:86Lから73MLへ変えていたようですが、ショートレングスのロッドへ変えた理由はなんですか?
山田:1日目は沖を狙ってチヌも反応はしていたんです。でも掛かっても乗らなかった。そしてアラマキくんを見ていたら、全然手前のシャローで掛けているじゃないですか。そこでロッドを短くして、その分アクションもそれほど動かさずにつけやすいという訳です。ラインも水面へあまり付けたくないし細く、ゆっくりアクションさせるためにリールのギア比も変えて…万全を期す!です。
どうにか2尾をゲットするも…タイムアウト
編集部:満を持して挑んだ2日目。アラマキさんが1日目の3尾を入れ替えて高ポイントをマーク。山田さんは2尾を釣り上げて猛追しかけるも…及ばず。
山田:2日目はどうにか調子をつかんだ訳ですが…帰りの便というオトナの事情もありまして、実質6時間という実釣時間。時間が短かったのが悔やまれます。
編集部:ルアーのリズムもつかんだと言われていましたが?
山田:音楽で例えると天草はサンバ。速いリズムな訳ですよ。でも小豆島ではスローなリズム…ワルツのような感じなんですね。ドン、タッター…ドン、タッター…優雅でゆったり。
編集部:わかったような、わからないような…次では、それぞれ釣れたルアーの具体的な解説をお願いします。
ヒットルアー解説1:PUGACHEV’S COBRA
PUGACHEV’S COBRA
- 全長 90mm
- 重量 12g
- タイプ トップウォーター
- アクション スライディング
- フック #6
- リング #3
- 誕生日 2010/8/21
山田:前日、同じポイントに入っていて1尾うろうろしていたのがいたんです。地形はもう把握していましたから、あのチヌはブレイクラインに付くなと予想していた。ちょうど角地“アラマキポイント”と言っていたので最初に入ってやろうと。そこで、ルアーの動かし方もアラマキくんに似せてポーン…ポーン…ポーンとスライドを多めにしてみたいんです。すると、横からいきなり出てきた。
編集部:スローなテンポが効いたわけですね。
山田:ルアーも小さすぎずスロー。この時は風も無かったので、アピール的にもペンシルがちょうど良かったと思います。
ヒットルアー解説2:imapopkey 100
imapopkey100
- 全長 100mm
- 重量 12g
- タイプ トップウォーター
- アクション ドッグウォーク&ウェイク
- フック #4
- リング #3
- 誕生日 2015/7/10
編集部:imapopkey 100はPUGACHEV’S COBRAと違ってスプラッシュ系ですが…?
山田:ポイント的にはさらに沖へ突き出た地形で釣りをしたんです。そうしたらサワサワ~…と風が吹いてきて、風波が立ってきました。ちょ~っとペンシルじゃアピール弱いかな?と感じたので、スプラッシュでアピールできるimapopkey 100を使いました。ポーン…ポーンとやっていたら、2尾が付いてきて…見切られるのが怖かったけど止めてみたんです。
編集部:止めてからちょっとアクションしていましたね。
山田:パチャパチャ…と、ここにいるよ~って。下へ叩いて知らせるように縦の動きで水面下へアピール。そしたら食ってきましたね。
編集部:止め&スローアクションが効くのは小豆島のチヌ独特なんですかね?
山田:アラマキくんに聞いたら、大阪の川でもポーズOKって言ってたんですよね。だから…プレッシャーだけじゃないんだろうな。
編集部:もしかして食性とかも違うんですかね?
山田:それはあるかも。アラマキくんはセミ系のルアーで釣っていたもんね。あんなゆっくりで止めて…とか熊本じゃ通用しないから!
総論&第2ラウンドの抱負“魅せるぜ!ホームの意地”
山田:アウェイの小豆島チヌに戸惑いましたが、次回はホームの熊本。今度はアラマキシンヤ…お前がアジャストする番だぜィ!?ゆっくり止めたりしていると…チヌが掛からないだけじゃなく、シーバスが食ってしまうかもしれないぜェ? ホームの意地…しっかり魅せてやるぜ!
では、1・2・3…ダーッ!
編集部:“魅せる展開”、期待しています!
※ルールとして、チヌ以外の他魚を釣るとマイナスポイントとなる。
第2ラウンド 熊本編は、2018年9月21日(金)発売のルアーマガジンソルト誌とfimoTVにて公開!後日談も、発表後IMAG記事にてご紹介いたします。少し期間が空いてしまいますが、こちらもお楽しみに!
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山田 秀樹 やまだ ひでき
愛熊本県在住。九州ではビッグヘッドの愛称で知られ、磯のヒラスズキゲームやクロダイゲームを得意とする。普段は釣具店に勤務し、常に現場のフレッシュな情報を提供している。
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