【1】落ちアユパターンとは?
産卵後に弱って流されるアユはシーバスの格好のエサ
IMAG編集部(以下編集部):まず、落ちアユというのはどういったアユのことなのでしょう?
川本:川の上流でアユが産卵するのですが、産卵が終わって1週間程度経つとアユが弱って流されてシーバスに捕食される、これが一般的な落ちアユパターンです。
パターン初期の場合は、落ちアユになる前の元気なアユが多い状態。そこから弱ったアユの数が増えていき、最後は落ちアユ自体の数も減っていって、パターンが終わります。元気なアユも落ちアユもいる状態では、シーバスがどっち着かずだったりすることが多いですね。
【2】落ちアユパターンのエリアと時期
完全な淡水域でもシーバスは遡上してベイトを捕食
編集部:アユの産卵に絡んだパターンということは、やはり上流域になるのでしょうか?
川本:シーバスもアユも、越えられる堰であればどんどん越えて上流に登っていきます。自分の地域では、河口から60km以上の上流でもシーバスがいたりしますよ。
落ちアユパターンは、上流から始まって、順にエリアも降っていくような感じです。パターンの終わりには、下流域でも落ちアユが捕食されていたりしますよ。
なので、上流でも下流でも、アユさえいれば成立するパターンですね。時期的には、水温にもよりますが、16度前後になるタイミングの大潮がピーク。全国的にいえば、10月頭から始まって、11月中には終わるようなイメージじゃないでしょうか。目視でアユが流れてきている状態であれば期待大。落ちアユの密度とシーバスの密度が高い時期は、ボイル音も聞こえますよ。
【3】落ちアユパターンでのkosuke 170F活用術
流速より若干速いくらいのスピードをベースに
編集部:では実際に、落ちアユパターンではkosuke170Fをどのように使うのでしょう?
川本:kosuke 170Fはアップに投げてもダウンに投げても、楕円型リップの形状のおかげで巻いてる感じがわかりやすいルアーです。巻きスピードは、流速より若干速いくらいがよいです。完全に流れに同調させてしまうと、リトリーブ中に流れの弱いところに入ったりした場合、ルアーの動きが死んでしまいます。なので、ルアーが動くギリギリのところで、流れより少し速めに巻いてあげる、それが、ウェイトボールのゴロゴロというサウンドやボディのフラッシングにも繋がります。でも、動かしすぎるのはNG。その絶妙なスピードでリトリーブしてあげてください。
編集部:ルアーを投げる場所の目安などはありますか?
川本:瀬のまわりに落ち込みなどがある場所がおすすめ。アップから落ち込みへ流し込んでいくと、よく出ますよ。瀬とトロ場、岩の裏、地形が落ち込んでいる場所などを見つけて、うまくラインをコントロールしながら狙ってみてください。
【4】落ちアユパターンでバイトを引き出すコツ
落ちアユ、まだ元気なアユで釣り方を変える
編集部:落ちアユパターンで釣っていく上で注意することはありますか?
川本:落ちアユを食べるシーバスは、ダウンクロスに入って流れを受けて強いアクションになったルアーを見切ることがあります。アクションが強いとショートバイトも増えたり、ルアーをしっかり泳がせてしまうと見向きもしないことも。
なので、基本はアップに投げて流して、ダウンクロスに入るくらいでルアーを回収する感じです。そういった流し方でスポットを微妙に変えながら釣っていきます。アップで流す場合は、kosuke 170Fは10cmほどのレンジを漂うような感じになります。ここでバイトが出ると水面が炸裂しますよ。
逆に、落ちアユよりもまだ元気なアユのほうが多い場合、ルアーアクションはやや強めでもOK。ドリフトではなく、巻きで食わせる感じですね。なので、アップで投げてドリフトで反応がなかったら、流すのではなく巻きに変えてみましょう。
【5】まとめ
落ちアユパターンは秋の上流域の風物詩、
kosuke 170Fで攻略していきたい
川本:アユがいる河川では高確率で狙えるパターンなので、kosuke 170Fでぜひ試してみてください。流れのある上流域で、ランカーが水面を炸裂させてバイトしてくる釣りなので大興奮ですよ。基本は夜のパターンですが、朝マヅメくらいまではできますので。
- TESTER
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川本 斗既 かわもと ほしき
島根県在住。リバーシーバスをメインに、サーフや磯場にも足を運ぶ。なかでも河川中流域での落ちアユパターンを得意とし、毎年多くのランカーをキャッチしている。2015年に99cmのランカーをキャッチ、次の目標はもちろんメーターオーバーだ。
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