【1】大型ルアーの有効性
秋はベイトフィッシュが大きくなる、だからルアーも大きくなるのは必然
IMAG編集部(以下編集部):オリジナルサイズのkosuke 110Fからぐっと大きくなって存在感が増したkosuke 170F。このサイズ感のルアーは、これまでもよく使っていたのでしょうか?
川本:そうですね。10月くらいから年内まではやはり大きなルアーは有効で、140mm以上のルアーはいろいろ普通に使っていました。大きなルアーが効く理由としては、この時期からシーバスが産卵の準備として荒食いするようになるから。河川でいえば落ちアユ、河口ではコノシロなどで、20〜30cmくらいまで成長したそういったベイトを頻繁に捕食するようになりますよ。ほかには12月初頭になるとウグイが降りてきて、それを食べるシーバスもいたりしますね。他には30cm以上のジャンボサヨリとかも食べたりしますよ。
編集部:20cm以上のベイトがメインとなれば、170mmのルアーも決して大げさではないですね。
川本:コノシロにしろ、ウグイにしろ、40cmくらいの個体をシーバスが捕食したりすることもあります。kosuke 170Fは170mmのボディですが、シーバスからしてみれば、秋のメインベイトからしたらまだ小さい。決して、大きすぎるわけではないんですよね。むしろ小さいくらいですよ。ベイトが大きくなってくるシーズンはルアーも大きくなってくるのは自然な流れですね。大きいベイトを選んで捕食していますから、ルアーを目立たせるには、大きいルアーのほうが有利なんです。
【2】kosukeシリーズの使い分け
kosuke 85F
- 全長 85mm
- 重量 11.5g
- タイプ フローティング
- レンジ 30〜70cm
- アクション ローリング
- フック #4
- リング #3
- 誕生日 2017/4/20
kosuke 110F
- 全長 110mm
- 重量 17g
- タイプ フローティング
- レンジ 40〜80cm
- アクション ローリング
- フック #4
- リング #3
- 誕生日 2016/9/15
ベイトサイズのアピールの強弱でローテーション
編集部:では、kosukeシリーズのサイズはどのように使い分けていくのでしょう?
川本:春先のベイトサイズが小さい場合はkosuke 85Fの出番。港湾部などの小場所でも使いやすいですね。kosuke 110Fはシーズンを選ばずどこでも使いやすい大きさで、常にボックスに入れておきたいモデルです。サイズはそのときのベイトフィッシュの大きさに合わせたり、タフコンディションなどアピールを落としたいときのローテーションとして使い分けていけばいいと思います。
【3】アクションは流れに乗せるドリフト
ダウンクロスでも暴れすぎないのが大きな利点
編集部:kosuke 170Fはどのようなアクションの特徴があるのでしょう?
川本:kosuke 170Fはロール主体の動きで、速い流れの中でも暴れすぎないでアクションしてくれます。なので、アユが川の瀬につくような流れの強い状況で使うには、このルアーはとても有利です。流れの速いところでダウンクロスに入ったときには、他のルアーでは引抵抗が大きすぎることもあるんですが、このルアーはダウンクロスに入っても、アクションが破綻しないんです。強い流れの中でルアーが暴れて、不自然な動きをすることでルアーが見切られることもありませんよ。
ロール主体のナチュラルなアクションだからこそ、
急流の中でも暴れすぎずにアピールできる
川本:アユの産卵場は瀬の中で、浅くて流速がある。シーバスもその中に入ってベイトを捕食するんですが、速い川の流れの中でもアクションが破綻してしまう動きの大きいルアーはNGなんです。kosukeはもともとのアクションがロールで、流れの中でも暴れすぎない、それで狙った瀬の中をきっちり攻めることができる。それに、流れの中でステイして置いておくこともできるので、とても食わせやすいルアーですね。アップに投げて流すだけでも、そこそこの質量とボリュームがあるので、十分にアピールしてくれますよ。
ima NEW PRODUCT kosuke 170F スイム動画
【4】まとめ
川本:kosuke 170Fはアップクロスでもダウンクロスでも両方見せれる、使い勝手のいいルアー。コノシロ、オチアユ、サヨリと、マルチに誘えるルアーになっていますよ。大きいルアーでのランカーハントに、ぜひ使ってみてくださいね。
近日中に川本斗既さんによる落ちアユパターンについて詳しく紹介する予定。そちらも合わせてチェックしておきたい。
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川本 斗既 かわもと ほしき
島根県在住。リバーシーバスをメインに、サーフや磯場にも足を運ぶ。なかでも河川中流域での落ちアユパターンを得意とし、毎年多くのランカーをキャッチしている。2015年に99cmのランカーをキャッチ、次の目標はもちろんメーターオーバーだ。