秋の3大ベイトパターン[川本斗既 × コノシロ編]大型コノシロの中でもしっかりルアーを目立たせて釣っていくことが重要

秋の3大ベイトのひとつがコノシロで、多くのフィールドで見られるので釣ったシーバスがコノシロを吐き出したという経験をしたアングラーは少なくないだろう。
ここでは中国地方で活躍する川本斗既さんに、コノシロパターンの攻略法を伺った。ランカー率の高い中国地方でのコノシロパターンの実態を紹介していただこう。

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川本 斗既 かわもと ほしき

島根県在住。ホームである江の川や高津川のリバーゲームを得意とする。コノシロパターンに関しては宍道湖や中海、そしてコノシロパターンのメッカでもある広島市内河川を好む。近年は2年前に99cmのランカーをキャッチしており、今年こそメーターシーバスをキャッチせんと燃えている。

コノシロ=ランカー! 秋の最重要パターン

秋にもっともポピュラーなベイトフィッシュのひとつですが、なぜ秋になるとシーバスはコノシロを補食するのでしょうか?

川本:コノシロは本州の北関東以南であれば、多くのフィールドで見ることができるベイトフィッシュ。だいたいメインになるのが10月と11月ですね。シーバスが冬の産卵に備えて荒食いをしはじめるのと、海から河川へとコノシロが寄るタイミングにもなっていて、それが重なるというというのが理由です。コノシロの数が多くなるので、必然的にメインとなるベイトもコノシロになってくるわけです。
コノシロのサイズでいうと20cm〜30cm。やはりこれを食べるシーバスというのは相対的に大型が多く、70cm〜90cmクラスがアベレージ、メータークラスもチャンスがありますよ。

では、一体どのような場所でコノシロパターンは狙えるのでしょうか?

川本:河口域や河川内に進入してくるコノシロを軸にしたパターンでは、ウェーディングできるタイミングにシーバスが求める深さの地形変化があるポイント。中国地方は干満差が大きいので、よく狙うのはマイナス干潮時です。簡単にいうと、干潮時でもしっかり水が残っていて、かつ流れもなくならないようなエリアです。こういった場所は、コノシロが留まりやすく、ベイトフィッシュも濃くなる。さらに、流速が速くなっている場所にはコノシロが密集しやすいので、シーバスが食べやすいシチュエーションになるわけですね。
具体的には、川のアウトサイドベンドは深場になるし、護岸に石積みのような場所も引いていくタイミングで流れが発生しやすいです。あとは、もちろん橋の明暗部もコノシロを多くストックしている場所ですね。

ベイトの有無はどのように確認したらいいのでしょうか?

川本:日中の明るい間に、満潮時・干潮時に実際に目で見て確認できればベスト。あとは鵜やサギなどの水鳥がいることも重要。そこには何かしらベイトフィッシュがいるはずですからね。あとは流れが引いてきたときに、コノシロの波紋が水面に出ていればそこは有望だと言えます。

コノシロパターンの攻略ルアーセレクト

コノシロパターンで使うルアーを教えてください

川本:メインに使うのはこちらの3アイテム。

  • komomo SF-145
  • sasuke 140 裂波
  • sasuke 130 剛力

使うルアーは、巻いたときに30cmクラスのコノシロにも負けない波動が出ることが重要。ウォブリングがしっかり出て、なおかつレンジを刻んでいけるようなルアー選択になってきます。

komomo SF-145

どこにエントリーしても、とりあえず先発で投げるのがkomomo SF-145。パイロットルアーとして、クロスに投げて巻いてくるのですが、流れに負けないように動きが破綻しないスピードで巻いてきます。また、いきなり沖へ投げるのではなく、しっかり手前もチェックしてから徐々に沖へ投げていくのも重要です。いきなり沖に投げて掛けてしまうと、手前のシーバスにプレッシャーが掛かって釣れなくなってしまいますからね。そこでひとしきり釣り切った、もしくは反応がないという場合は、次にローテーションしていく感じです。

 

sasuke 140 裂波

sasuke 140 裂波は、komomo SF-145よりさらにレンジを入れたいときに投入。飛距離がちゃんと出て、強い流れの中でもきちんと泳ぎ切ってくれるのがいいですね。干満差が大きい瀬戸内のフィールドでも狙ったレンジを引いてこれるルアーです。

 

sasuke 130 剛力

そこからさらに下のレンジを引く場合に登場するのが、sasuke 130 剛力です。具体的には、komomo SF-145で40cmレンジ、sasuke 140 裂波で60cm〜80cmレンジ、sasuke 130 剛力100cm〜120cmレンジといった感じですね。

コノシロの群れに負けないアプローチ方法!

これらのルアーを使うにあたって、アプローチの仕方にコツなどはありますか?

川本:バイトをより引き出していく引き方あるのですが、それは、コノシロの群れの際やその一段下を通してやること。コノシロの集団からルアーを少し外してルアーの存在感を上げていく方法ですね。コノシロが水面下から40cmのレンジに固まっているのなら、それより下のレンジを引けるルアーを入れていったりですね。こういう使い方をしていくことで、扱いやすい140mmサイズのルアーでもしっかりとシーバスにアピールしていけるわけです。
また、カラーもゴールド系やチャートといった目立つカラーを入れてやるのも有効ですね。これらは大きいコノシロの群れの中でもアピールしてくれて、実績も高いですよ。しかしながら、強いカラーはスレるのも早いので、スレてきたら今度はナチュラル系カラーを入れていくようにしましょう。いわゆるコノシロカラーやシルバー系ですね。

最後に、コノシロパターンでより大きな個体を獲っていくには?

川本:ベイトがいるいないも重要ですが、やはり重要なのは流れ。一番いい個体は一番いい流れについています。その流れを見極めて釣っていくのが、ランカーシーバスを釣っていくコツになりますね。明らかにちゃんと潮目やヨレができていたり、ルアーの引き抵抗が変わったりするような場所ですね。いいシーバスほど楽に補食できる場所にいるので、流れの強いところで、追わなくても補食できるようないいポジションにいます。これに気を配ってぜひランカーを狙ってみてくださいね。

コノシロパターンの関連動画はこちら

松尾道洋&川本斗既 広島リバーシーバスゲーム

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