FOCUS onRocket Bait 95
リップ付きのジグミノーで、その抜群の飛距離とタイトなロールアクションで、ほかのルアーにはない攻め方が可能。飛距離は欲しい、でもゆっくり引きたい、そんなときがRocket Baitの出番だ。オリジナルの95と、ウェイト違いとサイズ違いを合わせて4モデルがラインナップされている。
Rocket Bait 95
- 全長 95mm
- 重量 22g
- タイプ シンキング
- レンジ 5〜100cm
- アクション タイトローリング
- フック フロント #6/リア #4
- リング #3
- 誕生日 2015/10/25
[1]Do You Know? Rocket Bait 95?
Rocket Baitはジグミノーとシンキングペンシルの中間的な存在
Rocket Bait 95をよく知らないアングラーに説明すると、このルアーはいったいどういうモデルになるのでしょう?
加藤:Rocket Bait 95は、カテゴリーで言うとジグミノー。
特徴としては、他のルアーではなかなか出せない圧倒的な飛距離。そして、一般的なジグミノーではレンジが深くなってしまうところを、リップを設けることで、浮き上がりが早く浅めのレンジを引いてくることができます。
イメージとしては、ミディアムスピードで巻けば水深100cm前後を引いてこれる感じです。流れのスピードや巻き速度次第では、もっと浅いレンジも攻略範囲になりますよ。なので、ジグミノーとシンキングペンシルの中間的な存在として使ってもらえたらいいと思います。
[2]どーゆーの?Rocket Bait 95?
河川から河口域、サーフまで、幅広いシチュエーションで活躍
では、具体的にどのような場所で使っていけばいいのでしょうか?
加藤:Rocket Bait 95の出番としては、まずは河口域。比較的広いエリアの太い流れの流心や、流れのヨレを狙う釣りに使っています。河口域の広い範囲の流心を狙うので、Rocket Bait 95の飛距離が生きてくるんですよね。
あとは、河川内において飛距離を生かせば対岸まで届かせることも可能。プレッシャーの低い対岸や、対岸でボイルが出ている状況で、Rocket Bait95は強いですね。
また、対岸のシャローから流心の深くなっている部分にかけてのブレイクもそのまま攻めることも可能です。
ジグミノーといえばサーフですが、やはりサーフも得意?
加藤:はい。特にサーフでの馬の背ですね。波が出てくると、馬の背でできるサラシまわりはシーバスやフラットフィッシュの好スポットになります。
ミノーでは届かない波の立ち側のブレイク沿いは、Rocket Bait 95の得意とするシチュエーションです。
フィッシュイーターは、沖の馬の背のブレイク付近を意識していることが多く、波が立ってサラシになったときはここが狙いめになりますよ。
[3]各シリーズの使い分け
オリジナルの95モデルの使い方は上記の通り、次に、派生モデルの使い方をそれぞれ紹介。
Rocket Bait 95 Heavy
Rocket Bait 95 Heavy
- 全長 95mm
- 重量 30g
- タイプ シンキング
- レンジ 20〜200cm
- アクション タイトローリング
- フック フロント #6/リア #4
- リング #3
- 誕生日 2016/11/10
急流、荒れた状況ではヘビーモデルの独壇場
加藤:ヘビーになると設定が1.5mレンジまでをカバーできるようになります。
ノーマルタイプですと、川の強い押しをまともに受けると、どうしても浮き上がってきてしまう。まずノーマルタイプで状況を探って、 レンジを下げたいと感じたとき、流れを受けすぎると感じたときはヘビーモデルの出番です。
あとは、サーフゲームで秋口のうねりが強いタイミング、そして荒れたような状況では、ノーマルタイプでは波持ち上げられて通せないということもあります。こういったときはヘビータイプが強いですね。
Rocket Bait 95 light(限定品)
Rocket Bait 95 light
- 全長 95mm
- 重量 15.5g
- タイプ シンキング
- レンジ 5〜60cm
- アクション タイトローリング
- フック フロント #6/リア #4
- リング #3
- 誕生日 2016/8/31
シャローを引けるライトモデルで、サヨリパターンにもGOOD
加藤:ライトモデルはウェイトが軽い分、レンジも浅く、水面直下から30cmくらいのレンジを引いてくることができます。
また、ノーマルタイプよりもスローに巻いたときに、ロールアクションをきっちり出すことができるようになっています。使うシチュエーションはやはりシャロー。遠浅のエリアでイナッコがいる場所や、港湾部のサヨリパターンにも効果的でした。夕方に沖から港湾部に差してきたサヨリの、密度が濃い部分に投げて巻いてくるとよく釣れましたね。
サヨリパターンには、シルエット的にも動き的にも、泳層的にもマッチしていますよ。
Rocket Bait 75
Rocket Bait 75
- 全長 75mm
- 重量 13g
- タイプ シンキング
- レンジ 5〜40cm
- アクション 微弱タイトローリング
- フック #12
- リング #2
- 誕生日 2017/5/20
高い汎用性の75mmサイズ。雨後にはこのモデルが爆発することも
加藤:ボディは75mm13gの設定で、ゆっくりと浅いレンジを引いてくることができます。
スイムレンジはだいたい50cm。95mmのライトとノーマルの中間的なレンジですね。
リバーシーバスの稚鮎付きのパターンだったり、イナッコ付きのベイトパターンではこのサイズがベストマッチ。河川系の釣りではフルシーズン活躍するサイズですね。表層すぎず、深すぎずのレンジで、どこでも使えるスペックになっています。アクション的にも、ほかのルアーとは被らないのでハマるときは強いですよ。
雨後の水温低下の活性が下がったときなど、そういうタフコン時にはこのタイトなロールアクションがよく効きます。このパターンで毎年良い思いをしていますし、去年も大雨後にRocket Bait 75で93cmまで釣っていますよ!
[4]まとめ
どこでも使えるRocket Bait、まずは気軽に使ってみて欲しい
加藤:Rocket Baitはジグミノーというカテゴリーで、好き嫌いのあるジャンルですし、あまり使ったことがない人も多いと思います。
しかし、アクションもはっきり出せる“泳ぐ”ルアーになっていますし、とても使いやすいですよ。
サーフはもちろん、河川でも港湾部でも使えるので、釣れるイメージがない人でも、ぜひ手にとって使ってみてほしいです。
- TESTER
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加藤 宏崇 かとう ひろたか
秋田県雄物川をホームフィールドとし、リバーシーバスをメインにサーフや磯マルにおいてもその腕は超一流。シーバスは年間釣行250日を越す現場主義者で、そのフィールド把握能力には定評がある。
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