FOCUS onkomomo SF-90・komomo 90 counter
シャローレンジ攻略の大定番であるkomomoシリーズの90mmモデル。サイズダウンさせたことによる見切られにくさでより攻略の幅が広がる。サイズを感じさせない飛距離もこのルアーの魅力。
komomo SF-90
- 全長 90mm
- 重量 14g
- タイプ フローティング
- レンジ 30〜60cm
- アクション ローリング+ウォブリング
- フック #4
- リング #3
- 誕生日 2012/5/25
komomo 90 counter
- 全長 90mm
- 重量 15g
- タイプ 海水:フローティング/淡水:シンキング
- レンジ 40〜70cm
- アクション ローリング+ウォブリング
- フック #4
- リング #3
- 誕生日 2015/3/15
[1]Do You Know?komomo SF-90・komomo 90 counter?
表層レンジから1枚下の層を快適に引けるのがこのルアーの強み
シャロー攻略に欠かせないkomomoシリーズは、85mmから145mmまで多くのサイズがラインナップされている。西田さんはそのなかでも90mmに注目して愛用し、昨年のハイシーズンは毎回好釣果を上げていたという。
この90mmを本格的に使い始めたきっかけは?
西田:自分がこれからの時期のメインフィールドの一つと考えているのが河川。そこでとても強いのがkomomoの90mmサイズで、今ではこのルアーがないと不安になってしまうくらいの信頼度があります。自分がよく行くのが多摩川や相模川など。狙うのは流れの芯やその弛みにシャローが合わさるような場所ですね。 komomoシリーズはもちろん好きで使っていたのですが、90mmサイズは125mmなどのサイズダウンモデルという印象が正直なところでした。当然シャローランナーのイメージがあるのですが、使ってみると意外にレンジが入ることに気付いたんです。なので、その潜行レンジを意識して使うことで、このルアーならではの強みを理解していきました。
表層よりも少し潜ることで、どのようなメリットがあるのでしょう?
西田:ハイシーズン化する秋の河川シャロゲームではもちろん表層も重要なのですが、もうひと段階ルアーを潜らせることで、数多い反応やいいサイズが獲れることが少なくありません。水面直下まで追いきらない微妙な活性のシーバスが、やや深めのレンジで口を使うことはよくある状況だし、警戒心が高い大型のサカナが出やすい傾向もその流れからくるものと考えています。
それと、もう一つ大きな要素がベイトの存在。河川のベイトとして代表格のイナッコは目視できる表層に群れていることが多く、アングラー側の意識も高いものですが、秋の河川のベイトは思っている以上に多様で、ハゼやハス、甲殻類など、やや深めのレンジに生息しているのも多いんですよね。いつだったか、水面を派手に逃げ回るイナッコを前に苦戦の中、結局ヒットするのはボトムばかりで、釣れたシーバスの口にはこれでもかと言わんばかりのハスが入っていたこともありました。
僅か数十センチというレンジ差なれど、それこそ1mや50cmというシャローにおけるその差は、ことさら大きいものだと思っています。
[2]どーゆーの?komomo SF-90・komomo 90 counter?
90mmサイズではワンランク上の安定した飛距離が魅力
komomo SF-90・komomo 90 counterのアクションの質は?
西田:ヘッドは平面になっていて水を受けつつも流して、アクションは大きめのウォブンロール。ルアーのサイズは90mmですが、アピール力は大きいと思います。ボディ自体もややファットなので、食わせの90mmというだけではなく、サイズ狙いにも使える存在感がありますよ。
komomo SF-90とkomomo 90 counter、これらはどのように使い分けるのでしょう?
西田:潜るレンジで使い分けます。状況にもよりますが、komomo SF-90なら50〜60cm、komomo 90 counterなら70〜80cmを通しているイメージで、場合によってはそれぞれもう少し深いレンジを通すことも可能です。
あとは、やはり浮力のあるkomomo SF-90のほうがアクションは大きいです。なので、よりスローに食わせたいなというときはkomomo SF-90を使うことが多いですね。komomo 90 counterをメインに使いつつ、潮位が下がっていって使いにくくなってきたらkomomo SF-90に変えるパターンが多いですね。
90mmサイズですが、飛距離に関して不安は?
西田:90mmでも最高クラスの飛距離が出ますよ。バランスが良くて、風などの悪条件下でも安定して飛んでくれる。投げていてもルアーの姿勢が崩れないんです。最近は飛距離が出るルアーは当たり前ですが、それでも風に煽られて飛距離が落ちるルアーがあったりする。でもこのルアーはどんな状況でもバランスを崩さずにしっかり飛んでくれますよ。
[3]使い方[基本編]
シャローエリアのボトムギリギリを攻めることが釣果の秘訣
では具体的な使い方を教えてください。
西田:狙うのは遠浅な場所や、急深なブレイクから続くシャロー。潮位にもよりますが、流れの中で見せつつ、カケ上がりのラインに沿ってそのボトムを舐めるようにトレースするイメージで使います。もちろん表層の反応がよければルアーチェンジして別の釣りへと移行しますが、表層にベイトが追われているのが見えたとしても、下を通してみることも必ず実践します。ベストのレンジを探し出す上で、目で見えている情報だけに頼るのは危険なことで、実は見えていないところでは、よりいい条件があったりするんじゃないかなと思って釣りをしていますね。
この釣りのベストなトレースレンジはボトムギリギリです。わざとらしいボトムノックではなく、イメージとしてはルアーのフックがボトムを擦るような感じ。勿論いつどんな状況でもそんなトレースが出来るわけではないのですが、潮位を意識しつつ、ロッド操作でレンジを調整しつつそういうトレースを心掛けています。
流れの中やブレイクから、カケ上がりを這うようにチェイスしてくるシーバスに、ボトムの物理的な壁やササッと巻き上げる砂煙を利用して口を使わせるイメージですね。また追わせて追わせて、ラストのピックアップ寸前に食ってくるシーバスも少なくないので、最後まで気を抜かずに丁寧にリトリーブすることも大事なことですね。リトリーブはスローが基本。流れに対してじっくり巻いていくこういったパターンで釣るのにとても使いやすいルアーです。
ボトムギリギリをトレースするのは難しく思われるかもしれませんが、まずは難しく考えずに流心からのカケアガリになるところで投げて巻いてみてください。狙ったエリアで自分なりに操作してシーバスを釣ると、とても満足度が高く、それを味わわせてくれるのがこのルアーです。使ってて楽しいし、自分のスキルアップにもつながります。“釣れちゃった”ではなく、“釣った”に変えてくれるルアーですね。
[4]使い方[応用編]
雨後のベイトがインサイドに逃げてきた状況が爆る!
ボトムレンジを意識するということですが、ベイトはどのようなものをイメージしているんでしょう?
西田:ベイトは時期的なものを考えればイナッコがメインですが、ボトムレンジを意識する場合はハゼ、多摩川に関してはハスも秋は多いですね。表層にベイトが見えていても、ボトムのベイトを食べていることは多いですよ。釣ったシーバスの口からハスがばんばん出てくることも多いですね。
この釣りにおける理想的なシチュエーションとは?
西田:メインでやるのは河川のインサイドベンドやワンド状のエリア。土が堆積してシャローになっているところで、ベイトが溜まっているシチュエーションでよく使います。そしてありきたりですが、よく釣れるのが雨の後。雨による濁りと流れの増加で、流れの弛む川のインサイドシャローにベイトが集まるんです。そして、潮位が下がっていくことでどんどんベイトが沖に出ていくタイミングや、シャローに差してくるシーバスを狙うイメージです。
[5]まとめ
シャローエリアで10対0で釣り勝てるほどの実力を持ち合わせたルアー
最後に、このルアーをこれから使うアングラーにメッセージを
西田:“これじゃないと食わない”という表現は好きじゃないのですが、反応があまりにも違う状況があったので、すごくこのルアーの信頼度は高いですね。もちろんいろいろなルアーを試したり、数人で並んで釣りをしていく中で、それでも反応が違ったりバイト数を多く獲れるということを何度も感じました。シャローエリアの一枚下のレンジを狙うのであれば、今一番自分にとってコンフィデンスのあるルアーになっています。このルアーをメインにしたパターンで、数を獲りつつランカー混じりにいい釣りができていることが多いですよ。なにより、自分がイメージした釣りで思い通りにバイトが出せるとすごく楽しいですね。皆さんもぜひ使ってみてください!
- TESTER
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西田 学 にしだ がく
神奈川県在住のシーバスエキスパート。三浦半島の磯マル&ヒラや盤洲干潟のウェーディングに精通し、秋のハイシーズンは河川でのウェーディングゲームを堪能。情報に頼らず自らの足と経験でシーバスを探していくスタイルを追求する本格派アングラーだ。
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