FOCUS onBanett 160F &190F
ima初のオフショアダイビングペンシル。安定した飛行姿勢、一日中投げ続けられるウエイト設計。僅かのアクションで簡単にダイビングアクションを発生。初心者からエキスパートまで幅広いアングラーに最適。発売以来多くの釣果報告が届いている。
Banett 160F
- 全長 160mm
- 重量 (フックレス)43g
- タイプ トップウォーター
- アクション ダイビング&スラローム
- フック ST-66#1/0(推奨)
- 誕生日 2014/4/25
Banett 190F
- 全長 190mm
- 重量 (フックレス)65g
- タイプ トップウォーター
- アクション ダイビング&スラローム
- フック ST-66#2/0(推奨)
- 誕生日 2014/4/25
[1]Do You Know?Banett?
“誰にでも簡単に使えるダイビングペンシルが欲しい”
その要望に答えたのがBanett
木下:ダイビングペンシルを作りたいからアドバイスが欲しいということでお話をいただいたのが、もともとimaとお付き合いさせてもらうきっかけです。それで、自分の意見をいろいろと盛り込んで完成したのがこのルアーです。
ルアーコンセプトとしては、これからオフショアを始めるようなビギナーの方々でも使いやすいようなルアーです。シーバスアングラーがステップアップしてオフショアの世界に入ったときにすぐに馴染めるようなルアーですね。
求めたのは、
- 投げやすいウェイト
- 青物からシイラ、ブリ
- ヒラマサといったターゲットに使えるサイズ感
- 慣れてない人が使っても狙っている動きが出せる使いやすさ
簡単に言えば、これから始める人が使いやすいルアー、ということです。
ターゲットになるのはどれくらいの大きさまでの魚なのでしょう?
木下:基本的には入門的なルアーとしてプロデュースしましたが、自分の経験を踏まえて、キハダマグロや黒マグロでも使えるようにという想いはありました。なので、最大魚は50〜60kgくらいまでは余裕で耐えられますよ。
これまでに木下さんはBanettで多くのマグロをキャッチしている。5〜10kgの釣りごろサイズから60kgクラスの重量級まで耐えられるスペック、それがBanettだ。
[2]どーゆーの?Banett?
ナブラ撃ち、浮き物撃ち、誘い出しでターゲットを狙う
では、具体的にどういったシチュエーション、シーズンで使っていったらいいのでしょうか?
木下:対象魚は近海の青物からシイラ、ヒラマサ、ブリ、キハダマグロ、クロマグロの大型まで幅広く使えます。
キャスティングでナブラ撃ち・誘い出しで狙って釣っていく釣りに最適です。ナブラ撃ちはその名の通り、表層のベイトを追ってターゲットがボイルしている状態のところにルアーを撃ち込む釣りです。これが一般的な使い方ですね。
シイラでしたら、流れ物や浮き物に付いているので、それを狙います。そして、ヒラマサの誘い出しというのは、水深の変化のあるところにルアーをフルキャストして魚を誘い出して釣るパターンです。狙う水深の変化というのは、ブレイクがあったり瀬があったり、一部だけ極端に浅くなっていたり。こういう場所にヒラマサが着きやすいんです。
[3]使い方[基本編]
基本はワンストロークのダイビングS字スラロームアクション
では、Banettの基本的なアクションを教えてください。
木下:オフショアのダイビングペンシルは、シーバスのペンシルベイトとは異なりドッグウォークで誘うものではありません。
キャストしたら、Banettはほぼ垂直姿勢で浮くので、そこでラインスラックを少し作る。そのラインスラックがある状態で、ロッドワークで横に引けば、ルアーは頭から水面に潜り込んで左右にS字を書きながら泳ぎます。横に引き終わったらまたルアーが垂直立ちの姿勢に戻る。このワンストロークのアクションを繰り返すイメージです。
木下:潜って左右にヒラヒラと泳いで、また頭を出す。そして引いた分だけラインスラックを回収して、また横方向にロッドワークで動かす。この繰り返しですね。
ロッドを自分の前から横に引くだけなので、そんなに難しい動作ではありませんよ。ロッドの角度で言えば90度あるかないかくらいのストロークですね。
泳がせるスピードや動作などに、気をつけることはありますか?
木下:アクションのスピードはその状況に応じて使い分ければいいですが、そこまで慌てて引いたりスローに引く必要はありません。
大事なのは、ルアーをしっかり水中に潜らせること。ルアーの頭がしっかり水中に入るスピードでロッドを操作することです。水中では大きくスラロームを描くように左右にS字で泳いできますよ。
[4]使い方[応用編]
海面ほっとけメソッドの“ブラインド釣法”にはツナチューンがオススメ
基本アクションの他に、特別な動かし方などはあったりしますか?
木下:多くの場合はダイビングペンシルの基本アクションでカバーできます。特に、ブリ、ヒラマサ、シイラは、基本アクションを覚えておけば問題ありません。ですが、マグロに関してはもうワンパターン、アクションがあります。
そこで使うのはBanett 190F ツナチューン。通常はオーナーのST-66の2/0を推奨していますが、マグロを狙う場合はより大きなフックを付けたい。それで、3/0フックを装着しても浮力を失わないセッティングにしてあるのがツナチューンになります。
マグロ狙いに最も有効なのが“ブラインド釣法”です。簡単に言ってしまえばほっとけメソッドで、キャストしたらそのままルアーを放置させておく。ルアーが直立して、波に揺られながら魚にアピールするんです。この釣りに関しては、次のIMAG記事「夏のマグロゲーム攻略術」(7月24日公開予定)でより詳しく解説したいと思います。
ベイトが小さい場合、海が静かな状況では160F、ラフウォーターでは190F
160Fと190Fはどういった使い分けをしていくのでしょう?
木下:やはり、ベイトのサイズが小さい場合は160Fが使いやすいですね。また、海面が穏やかな状況も160Fの出番です。
しかし、波や風があったりするラフウォーターでは、160Fではアクションエラーを起こしやすくなってしまう。そういった場合では、ベイトが小さい場合でも190Fをチョイス。大きい方が動かしやすいですからね。
ダイビングアクションをしっかりさせないと魚がバイトしてこないので、そこはルアーサイズよりもアクションを優先させます。ブリで言えば、3kgくらいのワラササイズ以上であれば、食ってくるルアーサイズを選びません。なので、ルアーの大きさは使いやすさで選ぶことが多いですね。
[5]まとめ
木下:誰にでも使いやすいウェイト設計と、多くのターゲットを魅了するシルエット・サイズ、そしてビギナーでも扱いやすいアクションの付けやすさがBanettの特徴です。また、コストパフォーマンスも大きな魅力ですね。この価格でこの性能はすごいと思いますよ。
7月24日公開予定のIMAG記事「夏のマグロゲーム攻略術」では、Banettに秘められたマグロを魅了するポテンシャルについて詳しく紹介する。
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木下 真 きのした まこと
愛知県在住。遠州灘をホームにオフショアキャスティングゲームを楽しむ。特にマグロキャスティングにおいては圧倒的釣果を残し続けている。遠征釣行にも足繁く通っており、国内・海外と行動範囲が広い。
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