技匠のデイゲームvol.2〜港湾編〜デイゲームでの釣りをテクニックにこだわって紹介する今企画。第二回目は港湾部を大野さんが解説…匠の技が今回も冴え渡る!

GWを過ぎれば、水温上昇と共に魚類の活性もUP! さらに日中の干満差が大きい事から、デイゲームのチャンスが増加傾向。数&サイズ共に夜と同等の釣果を狙えるシーズンが到来。ここではデイゲームにどんなテクニックで釣っていけば良いのか? より具体的な戦略を技自慢のima TESTER陣がシチュエーション別に解説。第二回目は、大野さんが港湾部でのテクニックを紹介!

春〜初夏の港湾の状況

プランクトンを求めて港湾へベイトが入る

春から初夏になると、海沿いの港湾へイワシやサッパなどのベイトフィッシュが入ってくる時期になる。これに付いてシーバスも港湾部へ寄ってくる。特に数が良く釣れるのは、海から一本目の運河など、海沿いの場所になる。そういったオープンな大場所でデイゲームが楽しめるシーズンになる。ただし、秋のようにずっと居るわけではなく、一日〜数日入っては出たりするので、その日の状況で魚が入っているかチェックする必要がある。その中で、ベイトフィッシュのエサとなるプランクトンが増える「日中の時間帯」がカギとなってくる。

港湾でのデイゲームメリット

プランクトン濃度による濁りがカギ!

水温が上昇しプランクトンが増えるこの時期は、表層がうっすら濁っている状態になりやすい。この濁りこそプランクトンだが、表層だけの濁りの事が多く下はクリアだったりする。
こういったプランクトンが多く湧いているとベイトフィッシュの群れが入りやすいが、プランクトンの濃度は時間帯によって変化する。午前中明るい日差しが当たってくると徐々にプランクトンも増えていき、お昼頃から濁りが増加。一番濁りがきつくなるのが14〜16時頃となる。
このように夕マヅメ前の日中は濁りがピークを迎え、ベイトフィッシュが増えるのもあるが、この濁りがカバーとなり魚のレンジも上昇して釣りやすくなってくるのだ。そして、夕方から夜にかけて徐々に濁りが薄くなっていき、朝はクリアな水質になる。この現象が特に顕著なのが、寒暖差の激しい5月頃…まさにいま時期になってくるのだ。
また、この時期は日中に潮が大きく動きやすいので、それもデイゲームをするメリットの一つとなる。

狙うポイントとルアーローテーション

壁際はもちろんオープンエリアでも釣れる

ナイトゲームと同じく運河の護岸際や橋脚周りなどもポイントとなるが、日中はメインベイトとなるイワシやサッパはオープンなエリアでも群れている。そのため障害物に依存する事なく、プランクトンが多くて濁りのある港湾ならどこでもポイントとなる。特にどこを狙い撃つといった釣りよりも、状況に応じていろんなポイントで釣っていくラン&ガンがメインとなる。
そして、オープンなエリアを広く探っていくならSCHNEIDERシリーズkoumeシリーズなどのバイブレーションを使い、護岸の壁際などを攻めていくならB-太 70などのミノーを使っていきます。
しかし、大野さんのイチオシはスピンテールのSW230V・320V gaurとなる。

港湾でオススメ!SW230V&320V gaurのメリット

上:SW320V gaur/アジ(シルバー) 下:SW230V gaur/スクールイワシ(シルバー)

濁りの中でもスロー&フラッシングアピール!

デイゲーム港湾でgaurシリーズがイチオシな理由は、まずバイブレーションと同じく広く探っていけること。そして、バイブよりもスローに引いてきてもブレードによってアピール力を変えずに見せる事が可能なこと。
特に濁りが強くなってくるこの時期のデイゲームでは、ブレードのフラッシング効果で見せやすいのもメリットとなる。さらにgaurのV型ブレードは、自重が軽いのでゆっくりでも良く回り、ちょっとした水流でも動いてくれる。逆に速く引いても安定して回ってくれるので速度変化も付けやすい。
オープンエリアでのスロー引きはもちろん、フォールでもしっかりブレードが動いてくれるので、壁際にタイトに付いているシーバスにもアピールしやすいのだ。

ヒットルアー:SW320V gaur/バイオレットスコール(ゴールド)

SW230V gaur

  • 全長 100mm/ボディ64mm
  • 重量 23g
  • タイプ テイルスピン
  • フック フロント#10 / リア#10
  • リング #2
  • ブレード STREAM V BLADE
  • 誕生日 2015/6/10

SW320V gaur

  • 全長 105mm/ボディ73mm
  • 重量 32g
  • タイプ テイルスピン
  • フック #10
  • リング #2
  • ブレード STREAM V BLADE
  • 誕生日 2015/6/30

港湾でのSW230&320V gaurの使い方

基本のただ巻き+リフト&フォール

gaurシリーズのメリットの一つとしてオープンでのただ巻きと壁際フォールと解説した通り、その2つの使い方がメインとなってくる。
オープンエリアを広く探っていくなら任意のレンジをただ巻きとなるが、大野さんはトゥイッチやジャークといったアクションを入れながら引いてきたりする。
また、壁際のリフト&フォールでも、タイトに壁沿いをフォールさせたりして誘っていったりアレンジを加えるのが効果的となる。
さらに、この時期は速いフォールに反応が良いシーバスも多く、gaurシリーズならブレードの抵抗も軽いのでフリーフォールでスッと落ちてくれるのでアピールしやすいのだ。

フックチューニング&まとめ

ヒットルアー:SW230V gaur/ベイクラブ(ゴールド)

状況に合わせてフックをアレンジ!

gaurシリーズはノーマルでフックが2つ付いているが、大野さんは状況に合わせてフックをアレンジして対応している。
そのノーマル状態の2フック設定は、1フックよりも浮き上がりやすく、シャローレンジや表層を攻める時に使いやすい。
フロントに1つだけフックを付ける設定では、重心が前になるのでレンジキープ力がアップ。ボトム近くを攻めたり、ボトムに引っ掛かりが多い場所でもフックは1つにして対応しているのだ。
他にも、流れの中やディープエリアでもブレードの引き心地が軽いのでアングラーの負担も低く感度もUPするなど、メリットが多いgaurシリーズ。秋のボートゲームで20m前後と水深の深いレンジを引き倒しても疲れにくく、春から初夏以外でも活躍してくれるだろう。

ヒットルアー:SW320V gaur/マズメアプリコット(シルバー)
PRO STAFF

大野 ゆうき おおの ゆうき

東京湾奥をホームに年間1トンを越す水揚げを誇るソルト界屈指のアングラー。レンジ、アクション、スピードの3つの要素を軸にルアーローテを展開。マッチザベイトに頼らず、いかにして口を使わせるかといった釣果を叩き出す。

公式商品ページ

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