CHAPPY 100 インプレッション。

鈴木斉さんが手がける第2弾!トップウォータープラグ、CHAPPY 100。このルアーの注目すべきは、深いレンジからでもシーバスを反応させることができる強いアピール力。イナッコなどのボイルパターン攻略用にプロディースされたCHAPPY 100の特徴と使い方を鈴木さんにうかがいました。

 

 

 

 

コンセプト
イナッコのボイルパターンに対応するための鈴木さん理想のペンシルベイト。

▶︎ ペンシルベイトのCHAPPY 100ですが、どのようなコンセプトで作ったルアーなのでしょうか?

imaプロスタッフ 鈴木斉氏(以下鈴木):涸沼では表層のイナッコ・ボラをベイトフィッシュとしたパターンが有名なのですが、この表層レンジを攻めるには、ウェイクベイトもペンシルベイトも両方必要。わずかなレンジの差でもシーバスの反応が違うし、ポイントごとの塩分濃度の差や、雨や風などで表層のボラのレンジも変わる。そのレンジの変化が1日の中で起きてくる。それに対応するには微妙なルアーの潜行レンジの差が大切。なので、ウェイクベイトのLipper 90とペンシルベイトのCHAPPY 100を同時に作っていきました。
これまでスケーティングさせやすいペンシルベイトはあったけど、ヒラを打たせてドッグウォークさせる、イナッコが逃げるときのピチャピチャと音が出る、そういった要素を持っている気に入ったものがなかったんです。それで作ったのがこのCHAPPY 100ですね。

 

 

 

 

 

CHAPPY 100の持つ性能
ベイトフィッシュが逃げるようなスプラッシュと複雑なラトル音でシーバスにアピール。

▶︎ では具体的に、CHAPPY 100はどのような性能を持っているのでしょうか?

鈴木:ドッグウォークアクションさせたときに、首を振りすぎないで水を掻き分けていって、そのときに飛沫とサウンドが出てるのですが、それがアピールになります。ベイトが逃げるときと近い音が出て、それが水中にも伝わってシーバスにルアーの存在が気づいてもらえるんです。
また、ラトルの音にもこだわっています。ラトル音は、高周波の音だとベイトフィッシュが逃げてしまうことがあるので、ラトルの質、幅を変えながらいろいろ試していきました。静かな場所でルアーを動かしたとき、ラトル音が綺麗に響きつつ、うるさすぎない、絶妙なところに設計しています。音質的には低めで、ゴトゴト・ガタガタ系。プレート状のラトルとボール状のラトルの2種類の音が混ざり合う、複雑なラトル音を発生。ルアーが横に動いたときと縦に動いたときで異なる音が出るようになっています

 

 

 

 

 

CHAPPY 100の動かし方
ロッドティップをシェイクするだけで簡単にドッグウォークが決まる。

▶︎ CHAPPY 100はどのようにアクションさせたらいいのでしょうか?

鈴木:リールを巻きながらロッドティップを軽くシェイクするような感じで動かすと綺麗なドッグウォークが出ますよ。一回一回ラインスラックを出してちょんちょんする必要はありません。
あとは、リーリングスピードを変えることで平打ち加減が変わってきます。このリーリングスピードが重要で、巻きでアクションの速さやラトルサウンドを使い分けてみてください。
ロッドワークとリーリングスピード、ゆっくり誘ったときと素早く動かしたときで、また音が変わるのも特徴です。慣れてくれば、自分で音を出し分けることも可能になってきます。

 

 

 

 

 

こだわり
立ち浮き姿勢で着水からすぐにアクションさせることができる

▶︎ CHAPPY 100はどのような浮き姿勢に設定してありますか?

鈴木:やや立ち浮き気味にして、着水したらすぐにアクションさせることができる浮き姿勢にしています。立ち浮き気味にすることで水の受けを良くして、アクションさせやすくしているんです。ペンシルベイトのなかには、着水と同時に潜りすぎてアクションが出ないものや、着水後に風でルアーが流されてしまうこともある。せっかくボイルがあったときにも、これではもったいないですからね。

 

▶︎ 実際に使ってみての感想はいかがですか?

鈴木:ボディサイズ以上の飛距離が出ますね。10cmボディでは、ずば抜けた飛距離が出るようになっています。キャスト時も回転しにくく、直接的に飛んでいく印象を受けます。沖のボイルや潮目まで届くように、飛ぶように飛ぶようにと毎回テストを繰り返していきました。おかげさまで、気持ち良く飛ぶルアーに仕上がっていますよ。

 

 

 

 

 

得意なシチュエーション
ボイル狙いはもちろん、深いレンジからでも魚を誘い出せる。

▶︎ CHAPPY 100はどのようなシチュエーションで使って欲しいですか?

鈴木:このルアーのすごいところは、深いレンジからも魚を誘い出せるようになったこと。ボイルがあった場所に投げる、ベイトがざわついている場所に投げて釣る、こういったパターンにはもちろんよく釣れて、それだけじゃなく、ボイルがない状況でもシーバスにスイッチを入れてバイトに持ち込むことができる。やや深いレンジからでも誘い出せる能力がある、という感じですね。水面に雰囲気がなくても、CHAPPY 100を投げていたら突然ドカーンとバイトが出る、そういったことが何度もありましたよ。



今まではボイルがなければ、ミノーやシンペンとどんどんルアーのレンジを下げていった。でも、CHAPPY 100なら、ルアーのアピール力で引っ張りあげることができると。水温が上がってきたハイシーズン、ベイトのレンジが浮き出すシーズンであれば、いつでも釣れる可能性があるルアーです。夏から晩秋にかけては特にいいでしょうね。Lipper 90とのローテーションでぜひこのCHAPPY 100を投げてもらえたらと思います。

 

 

 

 

PRO STAFF

鈴木 斉 すずき ひとし

茨城県出身。ショアからのシーバス、ヒラスズキ、ヒラメなどターゲットとする魚種、フィールドは広範に渡る。また、オフショアの釣りにも詳しく、全国各地のパターンに精通。フルタイムプロアングラーとして活躍している職業釣り師。

 

 

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