トップバッターを飾るのは熊本の山田秀樹さん
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山田 秀樹 やまだ ひでき
熊本県在住。九州ではビッグヘッドの愛称で知られ、磯のヒラスズキゲームやクロダイゲームを得意とし、メバル釣りにも詳しい。釣具店勤務で常に現場のフレッシュな情報を提供している。この時期は天草に掛かる各橋や磯でメバルを追い求めている。アントニオ猪木を崇拝しているものの、マサ斎藤的な体型に悩む水瓶座の52歳。
メバル8耐チャレンジ企画についてどう思われましたか?
山田:シーバスアングラーではありますけど、メバル釣りは大好きですから。あと、他のテスターと協力して挑むというのは面白いですね。先鋒として、どうにか個人ノルマ(約142cm)には近付けていきたいですね。まあ…長いの(シーバス)が来なければ良いんですがね!(笑)
具体的な釣果目標について教えてください。
山田:個人ノルマ達成のため、15cmのメバルを10尾。これでいきたいかなと。
え?小さいのを数釣りとかセコい?いやいや…最高のタイミングで実釣できればともかく、まだアフターメバル(スポーニング回復)の時期ですから。大きな事は言えません。手堅くバント、バントで攻めて行きたいと思います。
実釣場所天を草五橋に決めた意図と、釣行プランは?
山田:良く釣れる場所だと思います。極端に大きいのが出るわけではありませんが、尺近い釣果もあります。メバルの数も多いのですが、その分アングラーも多いのが特徴です。
夜は一号橋(天門橋)から五号橋(松島橋)までの5つの橋をラン&ガンし、朝マヅメは磯でフィーディングしている良い型のヤツを釣っていく予定です。
では、いよいよスタートしますが、開始前に一言お願いします。
山田:え~、突然メバルを釣れ。しかも時間制限ありで、プラグだけでとにかく釣れ。めちゃくちゃプレッシャー掛けられておりますが、次の方たちへ繋げられるようにしたいなと。まあ天草ですから。釣れるでしょう!
という事で…釣れなかったらごめんなさい!真剣に楽しく行きたいと思います!
メバル8耐チャレンジ:熊本ラウンドスタート
時刻 01:12
深夜スタートのため…まずは腹支度!?
深夜から朝マヅメまでの釣りを希望した山田さん。ホテル集合を12時に設定し、釣り場へは2時前後に到着してから釣りをする予定。8時間ぶっ通しでの釣行のため、山田さんが取った行動とは…まずは腹ごしらえ!
山田:ド干潮が4時30分頃ですからね。それに合わせて急がず釣り場へ入りたいと思っています。夜は橋脚明暗で手堅く。まあ間違いないですよね。
まあ、釣れなかったら…満月大潮とか、おおよそ夜のメバル釣りには一番不向きな日に取材設定したディレクターのせいでしょうかねえ。う~ん、カツカレーまいうー…ってところですかね。
時刻 01:33
釣り場へ到着するも…野犬襲来!?
山田:…なんか吠えていますが。危険が危ないので、しばらく待ちましょう。動物虐待はいけませんからね。
数秒後。
山田:待っていられませんね。ライトのパワーでどいてもらいましょう。なんだおら〜%△#?%◎&@□!600ルーメン舐めんなよ!?
しばらく明かりを照らす山田さん。
山田:どいていただきました。さ、支度して急ぎましょうか。
*釣り場近くの野犬には十分注意してください。現地には檻が設置されており、自治体でエサやりの禁止、野犬への注意喚起の看板も立っていました。
山田:まずはリーダーを結びましょうかね。
なにせ、昨日もヒラスズキのロケをやってバタバタですから。同時にヒラとメバルやっちゃいましょ~!って。
しかもメバルの方ではヒラもマルもシーバス釣ったらマイナスとか…鬼でしょう。いやいや、シーバスって言っちゃいけませんね。メバル狙いですから、ここは長メバル(ながめばる *シーバスの事)って呼びましょうか。いいですか?長メバルには気をつけろ!
三号橋にて実釣スタート
時刻 01:55
一部邪魔が入るも、どうにか実釣を開始した山田さん。釣り場には先行アングラーが奥にいるようだが…。
山田:人気のポイントですから。まずは人がいない手前側を撃ってみましょうか。橋脚明暗が狙いです。
山田:プロトのトップも試作してもらったのですが、何やらバージョン違い?のものが大量に手渡されたもので…これはもう釣り場でそれぞれ試せという事なんでしょうかね?
でもとりあえずは手堅く、いつものmeba CALM。飛距離が出ますからね。
遠くのライズも撃てる…はずですが、ライズありませんねぇ。あれ?おかしいぞ、ライズまったくないぞ?変ですねえ、潮止まり前とはいえ全然ないのは。さすがは満月の大潮…って事ですか?
釣行日は満月周りの大潮。
山田さんの話では、橋脚の明暗がボヤけてしまいメバルが周囲へ散ってしまうシチュエーション。ナイトゲームのメバル釣りでは好ましくない状況だ。
山田:手前がダメなら奥側も撃ってチェック…う~ん、こちらもライズないぞ?満月でなければ、明暗部にメバルがたまるんですがねえ。散ってしまっている可能性が高いですね。いきなりなんかヤベ~感じ出てきましたが…。
橋脚から離れ、磯が露出しているポイントには先行アングラーがいた。挨拶を交わし、了承を得てから橋側へ向けてキャスト。
山田:釣り場ではちゃんと挨拶。気持ちよく釣りをしたいですからね。
うーん、潮も止まってきたせいか反応がまったくありません。
meba CALMからsasuke SF-50へルアーチェンジ。アクションを変えてみてもアタリはなかった。
山田:ラン&ガンで次の橋へいきましょうかね。
四号橋をチェックし、すぐに二号橋へ移動
三号橋から移動して四号橋をチェック。
しかし、アングラーが多く反応もほとんどなかったため早々に二号橋へと移動。こちらには先行アングラーはいないが…。
山田:なんでしょう。人がいないのは釣れないからでしょうか?いけませんねぇ。そもそも満月大シォ…お?アタった?
橋脚際を攻めていると、なんらかの反応を感じた山田さん。
山田:ん~…来ましたよ。この引きはメバルっぽい。長くないと良いですが…お、型は小さめですが立派なメバルです!
ようやく一尾目を手にした山田さん。
山田:ドヤ顔で失礼します。どうにか一尾…先はなげぇなぁ~!
でも、とりあえず一尾釣ると安心しますね。なに…まだ時間はあります。これからですよ!
釣果DATA
一尾目 | メバル |
釣果時刻 | 04:03 |
一尾目をゲットし安堵。しかし状況急転!?
時刻 04:20
ファーストヒットに気を良くし、そのまま橋脚際を狙い続けると…。
山田:またまた来ましたよ!
このまま狙い通りにいけば個人ノルマ達成できますね…あれ?いや、もしや…まさか…この引きは!?あぁ、やっぱり。…バラしてもいい?
スタッフ:シーバスですね!?バラしたら50cmマイナスですよ!?
山田:く…なんだってんだ、チクショー!
…よく見たらヒラセイゴじゃないですか。ヒラもダメ?
スタッフ:シーバスとしてカウントされます。
サイズ的には小さいが、ヒラスズキの若魚(ヒラセイゴ)。
山田:マジかよぉ。昨日さんざん狙ってたヒラがこんなところで…!
…良いですか、これが長メバルです。
スタッフ:メバルの名前を付けてもルールにしたがい…22cmですね。
山田:え?って事は…さっきのメバルはなしの状態?ゼロスタートですか?
スタッフ:いえ、むしろマイナスですかね。マイナス6cm。
山田:はぁあああ!?マイナスですかぁ~!?
釣果DATA
二尾目 | ヒラスズキの若魚(ヒラセイゴ) |
釣果時刻 | 04:20 |
その後、すぐに実釣を再開するも…。
山田:あ、アタリ!?長メバルじゃないよね?
あ、バレた。惜しかったのか良かったのか…もう、アタリ自体怖ぇよ!
ヒラセイゴのスコアマイナスによって、精神的にかなりのダメージを負った山田さん。
山田:怖くてまともにアワセられねぇよ!
すぐにまたヒット! …マイナス脱出!?
時刻 04:42
しばらくすると、さらにアタリが…。
山田:今度は長いのじゃないよね…じゃないですね…メバルですね!!えっとこれで…?
計測してみると15cm。
ヒラセイゴによってマイナス6cmとなっていたので…9cm。プラスへ転換しました。
山田:ふぅ、やれやれ…って、まだ9cmなワケ!?ほぼ振り出しへ戻るってヤツですか?2尾釣ってこれって…辛れぇなぁ!
釣果DATA
三尾目 | メバル |
釣果時刻 | 04:22 |
一号橋が気になり立ち寄ると…朝マヅメフィーバー!?
時刻 05:20
山田:メバル遊漁船ですかね。船が橋へ近付いてきました。プレッシャーが掛かったのか…ダメですねココはもう。
朝マヅメポイントの磯へ早めですが向かいましょうか。そちらはやる気のあるヤツが入っている予定の場所です。
磯へ向かう途中、一号橋へ立ち寄る山田さん。
山田:実は最初に入ろうと思っていたんですが、何やらパトカーがいましたのでやめておいたんですよね。気になったので少しだけ撃っていきましょうか。
スタッフ:すでに夜は白々と明るみを帯びて…朝マヅメ突入ですね?
山田:お、アタリ…長くないよな!?
山田:どうですか。これがメバルです…って誇るほど大きくはありませんが、すこ~しでかくなったね。
スタッフ:計測してみるとジャスト20cm!トータルで…29cmになりました!
山田:まだ尺(30cm)いってないのかよ~!?
釣果DATA
四尾目 | メバル |
釣果時刻 | 06:03 |
その後、すぐにアタリが…朝マヅメの連発モード突入!?
山田:おっしゃ~!さっきとほぼ同じサイズ。これで一気に挽回していきましょうか!えーと…これでトータル?
スタッフ:こちらも計測サイズは20cm。トータルで49cmです。
山田:ってことは…個人ノルマまであと93cm!?
じゃあこのサイズを5尾釣ればいいわけね。おっと…目標が見えてきたんじゃないですか?
釣果DATA
五尾目 | メバル |
釣果時刻 | 06:15 |
快進撃もここまで!?橋を大型船が行き来し始めると…。
山田:あれが出始めてしまうとですね、でかい引き波が発生するんですよ。これでシャローは濁りまくるわけなんですね…ポイント的には厳しくなりますから、当初の予定通り磯へ行きましょうか。
磯はポイントに陽が入るまでの短い時合いが勝負!
時刻 07:16
山田:さて…朝です。
でも、磯のポイントには直接陽の光が入っておらず影になっています。完全に陽がポイントへ当たる前までが勝負になります。本当は曇り空の方が、時合いは長くなって良かったんですが、仕方がありません。やってみましょう。
磯のポイントでは磯際や根、海藻帯の周辺など、障害物周りを狙っていく。ルアーは夜の間に釣れていたsasuke SF-50を使っていたが、プロトのトップへチェンジ。
山田:ベイトを追って磯へ入っているフィーディングのメバルは表層にも出ますから…でも食わねぇ…というか、ライズもベイトもメバルもみえないな!?
スタッフ:普段はライズがあるんですか?
山田:橋脚明暗でもライズはほとんどなかった。なんか今日は変ですねぇ。
さらにkoume40を沖のかけ上がりまで遠投。それにも反応がなく…。
山田:ちょっと岸沿いで下のレンジを攻めてみましょう。
sukari 50SSソルトチューンへチェンジ。丁寧に磯際や根周りを攻めていくと…。
山田:でかいぞコレ!
でも…なんか引きがなんか違うぞ。まさかここでまたシーバス!?さらにマイナスいっちゃう!?
山田:くあ~…あ、あぁ!?チヌ(クロダイ)!?これは…黒メバルって事でプラスカウントされるとか?
スタッフ:40cm。ですけど、チヌはプラスもマイナスもありませんので、トータルスコアは変わらず49cmです。
釣果DATA
六尾目 | チヌ(クロダイ) |
釣果時刻 | 08:13 |
朝マヅメも不発。ここで無念のギブアップ!
時刻 08:21
山田:もう陽がポイントへ差し込みます。決まりました!
スタッフ:どうしましたか!?
山田:ギブアップします。もうダメ…ここの磯、普段良いの釣れるから期待してたのに…チヌばっかりってさぁ。(気持ち)折れました。
スタッフ:え、まだあと1時間以上ありますよ!?
山田:だってもう良いポイントないもん。デイでも釣れるっていうけどさぁ、ここから挽回とか無理に決まってんじゃん!?
スタッフ:逆切れですか!?と、とにかく時間前終了という事で良いですか?
山田:はい。すみませんでした。皆さん、突破口(?)は開けましたのでよろしくお願いします!
そして…辺見さん、49cm釣れましたので…あと93cm分を…あとは…頼みました…ゾ…。
これにて、メバル8耐チャレンジ熊本ラウンド閉幕。
山田さんのバトンと受け取るのは、泣く子も黙るプロアングラーの辺見哲也さんで、舞台は神奈川県は三浦半島。乞うご期待!
メバル8耐DATA
熊本ラウンド | 山田 秀樹 |
実釣場所 | 熊本県 天草五橋周辺 |
実釣日時 | 3月4日(日) |
潮汐 | 大潮 |
干潮 | 04:32 |
満潮 | 10:40 |
実釣開始時刻 | 1:50頃 |
実釣終了時刻 | 8:21 |
最終結果 | 49cm |
メバル釣果総計10mまで残り9m51cm
PHOTO GALLERY
関連動画はこちら
メバル8耐チャレンジ 熊本ラウンド 山田秀樹編