ポイント解説:泡ができている場所=ベイトがたまる。そこを狙う!
ほぼ連れてきた状態で始まった茨城ラウンド。元々、茨城では釣りをしたことは…?
大野:涸沼でシーバスを少し…といったくらい。ほとんど茨城で陸っぱりの釣りをしたことがないですね。
無茶振りではありますが、大野さんのポイントセレクトなどがあれば教えてください。
大野:根があるような場所ですかね。漁港の外側や磯、磯から続くジャリ浜の沖にも根があるので、そういったポイントを攻めていきました。
その中で、どういったところに気をつけていましたか?
大野:意識していたのは、泡が浮いているポイント。どの場所もそれを気にしていました。
泡がどう影響してくるんですか?
大野:磯や根にぶつかって戻ってくる波と、押してくる波。その境い目に泡が浮いているんですが、そこには小さいベイトなどが溜まりやすいんです。メバルはもちろん…結果的にシーバスもいましたが(苦笑)
ポイント攻略法:中に伸びた根のエッジ際を通していく
33cmの尺メバルが釣れたのは、ジャリ浜の沖にある根の周辺と言われていましたが、実際にどう通していったんですか?
大野:何度か角度を変えてAldente 70Sを引いていきました。右側から流れが来ていましたが、その流れに対して左側を通していきました。
かなり根の際をタイトに攻めていったんですか?
大野:見えている根の際も通しましたが、メバルが食ってきたのは見えていない水中に張り出した根のエッジ。そのエッジを通していって食ってきましたね。
巻き方はスロー?
大野:Aldenteはシーバスのバチ抜け用に開発されていて表層をゆっくり引いていけるんですが、バチ抜けと同じイメージです。スローに引いてきて、しばらくしたらガッと食ってきました。基本はほとんどシーバスと同じ釣り方で通していきました。メバルっぽいアタリも何回かあったんですけどねぇ。
シーバスの方が釣れてしまったと…?
大野:そうなんですよ。シーバスが釣れた場所は、ほぼ同じジャリ浜からと磯場から根へ向けてキャストしたんですが、より沖の根を攻めるためにリップ付きシンペンのp-ce 60Sを使って遠投しました。でも、Aldente 70Sに比べてレンジが入ってしまうので、速めに引いてきたら…。
シーバス3尾の釣果になったと…
大野:もうちょっとスローに引けていたらなあ、とか思いましたがしょうがないですね。
ルアーローテーション:6つのルアーをポイントによって使い分け!
今回のローテーションのキモは…飛距離?
大野:南寄りの風と波がありましたから、meba CALMのような軽めのルアーは漁港内で使用しました。それ以外の磯やジャリ浜ではAldente 70Sとp-ce 60Sがメインになりましたね。
追い風なら、その他のルアーも使えた感じですか?
大野:真後ろか真正面。ちょっとでも横風があると、どこを引いているかわからない状況でした。特にルアーで重視したのは、実際に食わせた水中の根のエッジなど、ここで食うんじゃないかな〜という場所で超スローに引くといった「タメを効かす」事ができるか。レンジが入ったり速く引かないとダメなルアーはタメが効かないから、結局表層を引けて飛距離もあるAldente 70Sの出番が多くなりました。
なるほど…そんな食わせ所での「タメ」。それを細かく考えて釣りをしていたんですね。ではAldenteを始め、それぞれのルアーの使い方なども教えてください。
大野:風と波でもしっかり飛んでくれる事。これがまず重要だったので、出番はp-ce 60Sと共に多かったんです。飛距離はp-ce 60Sの方があるんですが、Aldente 70Sの良いところは風が吹いてロッドを水面近くに下げてもレンジが変わらないんです。バチ抜け用に作ってあるので、どんな状況でも水面ギリギリを引けるのが一番のメリットになりました。今回も33cmが釣れたのは、食わせ所でのタメが効いたおかげだと思います。
大野:Aldente 70Sよりも飛距離が出るのでより沖の根を攻めやすかったルアーです。さらにピースはリップが付いているので抵抗を感じやすく、波が荒れている場所でもわかりやすいのが利点になります。ただ、ゆっくり引くとレンジが入ってしまうので、ある程度のスピードで引いてしまい…結果的にはシーバス連発となってしまいました。でもAldente 70Sと同じく普段使い慣れているので、どこで何をやっているか分かりやすいという自分なりのメリットが大きかったので使用頻度が高かったルアーです。
大野:この2つは波が穏やかな漁港付近で使用しました。でもタックル的に少々合っていなかったのか、波と風が強かったのか今回は使用頻度が低めでした。kosuke 35F(プロト)は、一番スローに引けて良いと思うんですが、引き波で動きすぎる感じがしました。もっと風が少ない漁港内側などで使いたい感じでしたね。
大野:ルアー的にはAldente並にゆっくり引けて良いと思ったんですけど、横風には弱い感じがしました。kosukeやsasukeと同じく穏やかな漁港内側などで使いたい感じですね。すごく釣れる感じだとは思いましたが、サイズ的にも磯よりは港湾が良さそうだったので、使用頻度は低めでした。
大野:実は一番わからなかったルアーです。漁港外側の根の周辺で使用していたんですが、重いし飛ぶから良いな…と思ったんですが、今回の風の状況ではわからなかった。もうちょっとティップの柔らかめなロッドの方がわかりやすいのかな? キャストした時の距離感、引いている時の使用感など、すべて自分的に何をやっているかわからなかったルアーでした。結構、使っていたんですけどね…最後はいつも使っているシーバスルアー2つに頼ってしまいました。
使用タックル
右:1ヶ所目のポイント(漁港)で使用
ロッド:月下美人 MX 86ML-S(DAIWA)
リール:カルディア LT2500(DAIWA)
ライン:UVF エメラルダスセンサー 8ブレイドLD+Si 0.4号(DAIWA)
リーダー:シーバスリーダーパワーゲームフロロ 10lb(DAIWA)
左:2、3ヶ所目のポイント(磯&ジャリ浜)で使用
ロッド:モアザン エキスパートAGS 94LML マッチザバイトカスタムフォーカス(DAIWA)
リール:イグジスト 4000C-XH(DAIWA)
ライン:シーバスPEパワーゲーム 0.8号(DAIWA)
リーダー:シーバスリーダーパワーゲームフロロ 12lb(DAIWA)
まとめ
メバル8耐を終えて、他の挑戦者と視聴者の方へ感想をお願いします。
大野:意外にあっという間でしたね。10mを死守…することはできなかったわけですが、1つだけ。33cmのメバルを釣った事だけはちょっと褒めていただきたい…まあ、シーバスが釣れたのはすみませんでした。メバルは専門じゃないもので。やっぱね…うなぎはシーバスにしか効果がなかったみたいです。33cm釣れた時は「お!?」って思ったんですが、シーバスに効きすぎている感じかな。まあ、しょうがないですよね?
最後にあらためてメバルを狙って、その魅力みたいなものは感じましたか?
大野:やっぱり30cmを超えると…よく引くし重量感あるし、顔つきもかっこいいですよね。根魚ってやっぱり見た目もかっこいいし、大型メバルの貴重さ、価値は感じました。でも磯でプラッギングだったせいか、シーバスとほとんど同じ。だから、シーバスアングラーならいつでも挑戦可能で、楽しめる釣りだと思いました。さて…。
まさか…?
大野:岩牡蠣(いわがき)のために早く終わりましょう。8耐終わったいまはそれが楽しみ。
これにてメバル8耐全メンバーの釣行が終わり、惜しくも(?)10mの壁を突破…したにも関わらず、クリアならず!
また総集編を予定しておりますので、見逃した方はご視聴よろしくお願い致します!
関連動画はこちら
メバル8耐チャレンジ 茨城ラウンド 大野ゆうき編
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