ポイント&ヒットパターン解説1:堤防の明暗と流れの攻略
今回の釣行は1ヶ所目の堤防がメインとなりましたが、その理由は何でしょう?
川本:今日は風が強くて磯周りで大型を釣るパターンが実行できなかった。だから漁港の常夜灯回りを攻めていったんです。その中でも一旦磯を経由して入るこの堤防は、他よりも人が入りにくいのでプレッシャーも低めだったからです。
ほとんど堤防の右側で釣っていましたが、やはり流れが重要?
川本:今日のメバルは、イワシや稚アユといったベイトフィッシュではなくアミを食っていました。アミは遊泳力が弱いので、反転流ができている側に溜まっていました。流れの向きが変わる事もありましたが、ほとんどが堤防の左から右へ流れていたので、反転流のある右側を攻めていました。
右側の明暗をメインに釣っていましたね。
川本:まずは足元にくっきりと出来た明暗を通して、それから放射状にルアーを引いていきました。
なぜ引くコースを変えていったんですか?
川本:メバルを何尾か釣っていくと、同じ方向で引くと見切っていたんです。さらに、まっすぐ引いてくるものに対して見切ってきたので、ウィンドドリフトさせていきました。
風を利用したドリフト
川本:反転流の流れもありますが、この日は風があったので風でラインが流れていくのを利用してルアーの頭の向きを変えていく感じです。ルアーを巻いたりして動かすと見切り始めていたので流していきました。
風でラインを流していく感じですか?
川本:流れと同じく風が左から右へ流れていたので、ラインが右へたるむように張っていました。そのラインテンションだけでず〜っと流していく感じですね。巻きすぎたりルアーを動かしすぎると口を使わなかったので、途中からはウィンドドリフトでメバルを獲っていました。
映像ではリールを巻いてリトリーブしているように見えますが、あれは反転流にのって手前に寄ってくる分を回収している感じです。
ポイント&ヒットパターン解説2:沖の暗い明暗
最後のポイントでは、いきなり沖を攻めていましたね?
川本:すでに他のアングラーが釣り終えて車で移動していくのがみえたので、手前はもうプレッシャーが掛かっていると思ったんです。結果的に手前は小さいのが見えたんですが、沖の方が反応は良かった。
沖の明暗も効果的ですか?
川本:常夜灯という光源が近い足元の方が明暗はくっきりと活きる。でも、遠くの明暗もぼんやりと効いています。手前のメバルは抜かれていたので、沖のシェード側しかないと思って釣りました。
1ヶ所目よりサイズが小さかったのも…?
川本:プレッシャーのせいだと思います…。良い型もいるはずなんですが、まったく反応ありませんでしたね。
スレ対応技:あえて動きを抑えるフックチューン
今回、通すコースやウィンドドリフトでプレッシャーの掛かったメバルに対応していた川本さん。でも、それ以外にsasuke SF-50のフックチューンをしていましたが、その理由って何でしょうか?
川本:フックを大きくしてアンカーのようにしていたんです。そうする事で、ルアーの動きを殺すようにするとメバルが口を使ってくれたんです。
これもスレに対応した技なんですか?
川本:途中からアクションを見切るようになったのでそうしていました。本当ならワームなどを使うんですが、今回プラッギング縛りなのであえてアクションをさせないように工夫した感じです。
実際にどんなフックに変えていたんですか?
川本:sasuke SF-50は元々シングルフックなんですが、それを#14、#16のトレブルフックへ変えていました。さらにアクションをさせないようにしたい時は#12へとサイズを大きくしていました。ひとしきり釣ってプレッシャーを掛けたり、途中群れで入ってきたヤリイカなどを嫌がっているメバル相手には、そうしてアプローチしていったんです。
ヒットルアー1:sasuke SF-50
sasuke SF-50の使用率が高かったようですが、その理由とかはありますか?
川本:風が強かったじゃないですか。ラインがあおられるので、ある程度水を噛むものでないと水面直下をキープするのが難しかったんです。meba CALMも使ってみましたが、水面直下をレンジキープするのは難しかった。
水面直下ではないと反応が悪かった?
川本:メバルが食っていたのはアミ。このアミが一番集まりやすい層が水面下5cmくらいだったんです。このレンジを上手く流せていけたのは、この日の状況ではsasuke SF-50だったんです。
ヒットルアー2:ペンシルポッパー(プロト)
ペンシルポッパーでも釣れていましたがトップは有効だったんですか?
川本:スレきった場所でもライズは出ていたじゃないですか。メバル自体はアミを食うために水面近くを意識していたんです。でも、プレッシャーを与えたりヤリイカの群れなどがくると沖や足元壁際へ逃げていた。でもちょっとするとまた浮いて水面でライズ…というのを繰り返していました。そこで、水面をアピールできるペンシルポッパーは効きましたね。引いていると下からメバルが出てきていました。
使い方はどうやっていたんですか?
川本:引くとカップが少し入ってチュプってライズっぽい音がする。そしてラインテンションを戻すと、70度くらいで立つんです。軽くお辞儀する程度にラインを入れるとカップが水面を叩く感じになるんです。sasuke SF-50で反応がなくなってからペンシルポッパーを使うと、メバルの目線を上げるという意味ではとても有効でした。
ヒットルアー3:kosuke 35F(プロト)
最後のポイントでプロトのkosuke35Fも使っていましたが、どうやって釣っていたんですか?
川本:sasuke SF-50と同じで極力潜らせすぎず、動かしすぎず…水面で引き波を立てるくらいで引いてくる。
動きはウォブリング?
川本:まだプロトなので巻くとウォブリングが入りますが、後々ロールの動きをメインにしていきたいと思っています。今回はアミを食っているので、極力動かないようにスーッと水面直下を引く感じですね。他のルアーとのシルエットの違いで食わせていった感じですね。
ルアーカラー考察
今回、ルアーのカラーで一番釣れていたのはクリアーペッパー。やはりクリア系が効果的なんですか?
川本:クリアーペッパーのラメは、アミの集合体的なカラーになるのでメインに使っていました。でも、同じカラーを使い続けると小さいのは食ってくるけど、やはりスレてきてバイトが浅くなったり反応が鈍くなります。他にもチェリーブロッサムなども使いましたが、その2つのカラーでスレてきたらカラーを変えました。
他に釣れたといえば、ワレカラでしたよね。
川本:暗い部分の闇に馴染むというか、自然に見える茶系のカラーが効きましたね。引くコースもそうですが、カラーもいろいろ変えて試していくのが重要だと思います。
使用タックル
タックル
ロッド:Legacy' SC AIR STINGER Ⅱ 60L(APIA)
リール:THEORY 2004H(DAIWA)
ライン:PE BLUE MARK 0.3号(YAMATOYO)
リーダー:FLUORO SHOCK LEADER 6lb(YAMATOYO)
まとめ
川本:今回は風が強くて磯で釣りができなかったのと、ベイトフィッシュが入っていなかったのでサイズが出なかった。あと…ヤリイカに長メバルがいたり、当初の思惑通りにはできませんでしたが、結果的にはいろんなルアーで釣れたし…結果的にはどうにかメーター越え。辛うじてタスキを繋げたんじゃないかな?と思っています。いや、でも身内に敵がいるとは思わなかったよ!とにかく眠いんで、気の利いたコメントなんかでねぇよ(笑)。次の方、スミマセンがよろしくお願いします!
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