【メバル8耐チャレンジ】神奈川ラウンド・辺見哲也 ルアー&テクニック編

密着ダイジェストでは語り尽くせなかった、ポイントでの攻め方やルアーテクニック等をここで紹介。神奈川ラウンドでもシーバスポイントでの実釣となり、いかにしてシーバスを回避してメバルのみを狙ったのか?辺見さんならではの技を詳細にお伝えします!

ポイント解説:橋脚の明暗、両サイド

アップクロスにキャストして流し、ダウンに入ったところで(ダウンクロスに)引いてくるイメージ。

前日プラクティスでポイントを絞ったのは、橋の橋脚両サイド。やはりシーバスと同じく明暗がカギになるんですか?

辺見:シーバスは明暗の暗い方にいますよね。でもメバルは明るい方にダイレクトにいる印象。だから暗い方にルアーを入れ込んでいませんね。影に入れて明るい方に出してきても食わない。シーバスは影に入っていて潮に対して上側を向いていますよね。でも、メバルは流速のあまりない反転流とかで、障害物の影とかに居て上を向いている。それが目で見えたりしますから。

明暗の影の方ではないんですね…。

辺見:明るい場所でベイトを見ている。さらにスローにルアーを見せたいから、潮の流れに逆らって引いていました。その方がゆっくりできますよね。

ダウンクロスに引いた方が良いんですか?

辺見:そう、だから下げ潮の流れの時は左側。上げ潮が効きだしたら右側へ…いったんですが、どうも左側の方が全体的に今日は良かったみたい。上げてからも左側で食いましたからね。

ヒットパターン解説:かけ上がりとボトム付近の攻め方

途中からフォールで釣っていたと言われていましたが、その攻め分け方を具体的に教えてください。

辺見:干潮までの下げ潮は潮位が低かったので、前へ出てブレイクの角で食わせていたんです。このブレイクで食わなかったら回収。でも、上げ潮になってくると立ち位置を下がるようになりまして、そうなるとブレイクの角やその下まで届かない。

それでフォールさせていたんですね?

辺見:潮位が高い時は、なるべく沖から沈めたかったので、ボトム近くまでフリーフォール。カーブフォールで食わす事もありますが、それはワームの時ですね。プラグの場合はフリーフォールさせています。あと、メバルは上がってくるものにも反応しますが、落ちてくるものが好き。だからフォールさせて食わせていましたね。

巻きでも釣っていませんでしたか?

辺見:巻きで釣っていたとしてもブレイクの角付近ですね。それよりもなるべくフリーフォールで攻めきれていないブレイクの下から角。ここにメバルが上を向いているイメージ。そこをデッドスローでゆっくりとポンポンポンとシェイク。

シェイクで食わしていたんですか?

辺見:シェイクして止めた時にバイトが多かった。イメージ的にはストレートワームと同じ釣り。他のワームだとカーブフォールで食いますが…プラグだとフリーフォール。フォール中にもシェイクして誘って釣っていました。

シーバス回避技:干潮前後2時間が勝負!

釣果は全てメバルでしたが、シーバスを回避していたんですか?

辺見:狙い的には潮がゆるむ時間に絞りました。シーバスは潮が止まると食わないので…メバルも潮止まりは食わないんですがシーバスほどじゃないんです。だから前後2時間が勝負…ここがメバルゾーンでした。ただ、潮がゆるい時に食ってくるシーバスはでかい。
(*当日の干潮は20:04、釣り始めが18:54)

かなり危険だったんじゃないですか!?

辺見:実は危険だったんですよ(笑)。血気盛んな50cmくらいのシーバスと違って70、80cmは止まる前後に食う。でも、あえてレンジを外しているっていうのはありましたね。

レンジを下げて釣っていた?

辺見:常夜灯がある明るいエリアでの夜シーバスは、上で食っている事が多い。メバルはボトム付近で食いますから。あと明暗の暗い所じゃなくて、明るい所で釣っていたのもありますね。暗い方はシーバスがいるけど、明るい場所へ着水させて明るい方へ流す。それでも活性高いシーバスがいれば食っちゃいますけど。

そういえば流れのゆるい反転流…潮下側が良いと言われていましたね。

辺見:やる気のあるシーバスは潮上側。潮上を向いていますから。

下げは左、上げは右が…でも左側の方がずっと釣れていましたね?

辺見:今日は左側が良かったパターンだったんでしょうね。風とかタイミング…その場所のパターンってありますから。でも最初に右入ったら右側が良かったかもしれない。でも、闇雲にやるのではなく、自分なりの組み立てた方法で釣りたかった。結果的にシーバスは…今日は食わない日だったのかも(笑)。あれだけ釣りをして一度も食ってこなかったもんね。

使用ルアー1:meba CALM

meba CALM

釣果は全てmeba CALMでしたが、その理由などはありますか?

辺見:レンジコントロールがすごいしやすくて良く飛ぶ。飛距離が稼げるからショアからの釣りがしやすかったのが理由じゃないでしょうか。

レンジコントロールというと、深場へフリーフォールさせたり?

辺見:すごく起伏があるポイントだったから、ブレイク付近の海藻とかに根掛かりそうになっていたんです。でも浮き上がりが良いから、やばい!となった時にロッドを立てればスーッと浮いてくれた。

そういえばロッドを立てている時がありましたね。

辺見:潮が上げてきて立ち位置が下がると、遠くの深い所へフリーフォールさせていました。そうなると、ブレイク際はロッドを高めに上げないと根掛かる危険があったんです。理由としてはそれくらいですかね。

使用ルアー2:Twig 60

Twig 60

トラウト用のミノーのTwig 60も使用していましたね?

辺見:これは本流トラウト用で、引けば泳ぐけど流速によっては泳がない状態を作る事ができるんです。泳がせすぎるとスレたトラウトは食わないんです。そういった新しい視点のミノーなんです。メバルはスーッと泳ぐアクションが好きなので使ってみました。フォールもスーッと水平姿勢のままフォールしてくれるので、フォールで食わせようと…さらに、巻きスピードの変化によってブルっと動かせられる。そのオン、オフによってメバルに非常に良いんじゃないかと思って使ってみました。

結果としては釣れなかった?

辺見:Twig 60に変えてみると、どうしても沈むのが速いから、巻きスピードもスローじゃなく速め。ミノーですからリップがありますよね、それで水を良く噛んでしまったんです。しかも潮位が浅い時間に使ったので、ブレイク際などの海藻に当たっちゃうんですよ。

ここではmeba CALMの方が使いやすかった?

辺見:meba CALMのようなシンペンはスッと浮き上がらせる事ができる…その違いでしたね。もっと水深のある漁港周りとかなら良かったんじゃないかと思います。

ルアーカラー考察

上:meba CALM/PHクリアー 下:meba CALM/シラスグローベリー

今回序盤ではPHクリアー、後半ではシラスグローベリーが大当たりしましたが、その理由などはありますか?

辺見:常夜灯周りのメバルでは白系が一番安定感ありますね。他の色で食っているとしたら、白系でも食ってくると思います。あと良く釣れるのはピンクですが、どちらも膨張色。

PHクリアーのようなクリアー系は?

辺見:クリアー系のラメとかも食ってきますが…このヘッドのピンクが効いたのかな?プラグのピンクは良いと思います。でもワームの濃いドピンクではなくって、ボヤッとした感じのピンクの方が良いんです。やはり膨張色がカギだと思いますよ。

ベイトフィッシュが見えてからシースルーベイトを使っていましたね?

辺見:明るい所でキラキラさせて食わせました。でもナチュラル系に変えても釣れなかったんですよ。他にもチャートペッパーやクリアーペッパーを使って食わなかったので、最後にまたシラスグローベリーを使って釣れました。やはり白系が安定感ありますね。本当はパールホワイト系のOHパールを使いたかったけど、手持ちになかった(笑)

使用タックル

ロッド:Soare XTUNE S900ULT30(SHIMANO)
リール:TWIN POWER 2500HGS(SHIMANO)
ライン:PITBULL 8 0.8号(SHIMANO)
リーダー:Soare Leader EX FLUORO 8lb(SHIMANO)

辺見:メインラインが0.8号でリーダーがフロロの8lbという、メバルにしてはヘビーなラインセッティングです。でも26cmでかなり引きましたから、尺近いのがきたら侮れない引きをします。シーバスは水面に向かって跳ねますが、メバルは基本根魚なので引きとしては根へ突っ込む。なるべく掛けてから根に入られないように、ある程度しっかりしたタックルにしていました。

まとめ

辺見:12尾目からフリーフォールへ切り替えたりして、いろいろやれば結果が出てくる。それがメバルの面白いところ。同じパターンでずっとやっているんじゃなくて、反応が悪くなったら攻め方を変える。そうすれば応えてくれる魚です。非常に楽しかったんですが…8時間は長いのでこれくらいで勘弁してください(笑)あと…山田さんの仇は、この辺見哲也が取らせていただきました。なんとか3mを超えたので、後の仲間には良いプレゼントになったんじゃないかと思います。チーム戦ですからね。みんなでやっていこうという事なんで頑張りましょう!…はいカットォ〜!

関連動画はこちら

メバル8耐チャレンジ 神奈川ラウンド 辺見哲也編

 

TESTER

辺見 哲也 へんみ てつや

シーバス黎明期から活躍するプロアングラーで、ソルトゲームだけではなくトラウトなど他の釣りで得た経験をフィードバックし、全国各地のフィールドで魚を追い求める。メバル釣りに関してはボートでガイドを経験していた事から、数多くのパターンに熟知している。

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