【メバル8耐チャレンジ】 香川ラウンド・濱本国彦 ルアー&テクニック編

密着ダイジェストでは語り尽くせなかった、ポイントでの攻め方やルアーテクニック等をここで紹介。香川ラウンドでは「ぼんやり明暗」攻略が功を奏し、一気にメバルの数を稼いだ。その攻略法とsasuke SF-50の表層テクニックを詳しく解説します!

ポイント解説:瀬戸内海の荘内半島/東西&先端で海の様相は激変

今回は港湾部のラン&ガンとなりましたが、荘内半島近辺。その理由などありましたら教えてください。

濱本:単刀直入に言うと、地元の坂出よりは魚影も濃いと感じていたというのが荘内半島を選んだ理由です!
香川の西端となる観音寺周辺から、徐々に坂出まで戻るというルートを考えていたんですが、その中心部付近に荘内半島があった。その中で西側があまり良くなかったので、荘内半島の東側へ行ってみたんです。

荘内半島の西と東では大きく変わってくるんですか?

濱本:水域が変わるんで、水質もまったく違ってくる。生命感が違うし、海自体がゴソっと変わってくる。良くない場合はもう大きく変えるしかないと思ったんです。

確かに西側ではほとんど反応がなかったようですが、釣れたのはほとんど東側でしたね。

濱本:半島の西と東も変わってくるけど、最後の方で先端へ行ったじゃないですか。先端もまた変わってくるんです。

先端の港はすごく水質がクリアでしたね。

濱本:水質もそうですが、潮通しがすごく良い。沖から良いサイズのメバルが入りやすい…予定だったんですが、今回はまだ早かったみたいです。

結果的には荘内半島の東側で釣れましたが、常夜灯の明暗がカギになったんですか?

濱本:今回は全て足場の良い漁港で釣っていきましたから、常夜灯の明かりが重要でしたね。

次では、その釣れた東側の漁港をクローズアップして図解していきます!

ポイント攻略法:沖のぼんやり明暗

釣れたのは全て東側の漁港。その中でも一番数が釣れたのが、2つの常夜灯があった波止。ここではどうやって釣りをしていったんですか?

濱本:基本は全て同じで、常夜灯の明暗。その中で暗い部分でライズがあったけど、それに合わせて表層で食わせていく感じ。

では暗い部分を通していけば…?

濱本:最初は足元の明暗でも反応があったんです。でも、何度か同じ場所を攻めると反応が鈍くなる。徐々に暗い部分も…といった感じでいろいろ攻めていきましたね。

特に釣れていたのは、2つの常夜灯の間の暗がりだったようですが?

濱本:そうですね、中間の暗い部分でバイトが集中していました。その場所を通すと、サイズもある程度あった。足元の明暗はくっきりあるんだけど、この中間部分のぼんやり明暗が一番釣れましたね。

流れも効いていたと言われていましたが。

濱本:この中間の部分は、緩いけど流れも効いていましたね。
このポイントではsasuke SF-50の表層パターンで連発。その釣れたテクニックを次で解説していこう。

前:sasuke SF-50/シラスグローベリー 後:sasuke SF-50/チェリーブロッサム

ヒットルアー:sasuke SF-50/表層チョンチョンアクション

今回の釣果は全てsasuke SF-50。その使い方とは?

濱本:ほとんどは沖のぼんやり明暗。そこへキャストして表層をチョコチョコ動かす感じでした。

具体的なアクションは?

濱本:キャストしてから、3回くらいチョンチョンと頭だけ入れる感じ。その3回のアクションでハンドル1回転していないくらい。糸フケが出たら巻き取るけど、ほとんど同じ場所で進ませない。

それはメバルがライズして表層に見えているのを確認してやっているんですか?

濱本:メバルは見えない状態。水面から約50〜60cm下くらいの、ギリギリ視認できない隠れた状態のところに浮いていて、上に通ったものを下から突き上げて食ってきている感じですね。

そしてほとんど進ませないようにアクションしていると…?

濱本:進ませないように…でも前にチョコチョコっと軽くで水中へ沈んで波動出して…そこからまた浮かせた瞬間にカポーン!と食ってくる。ほとんどコレで釣っていましたね。

濱本氏が実際にロケ当日持ってきていたルアー。

ルアーローテーション:表層とボトムでルアーチェンジ!

今回はsasuke SF-50の他にmeba CALMとプロトのシンペン、それにプロトのK-太38メバルバージョンを使っていましたが、ローテーション的にはどう使っていたんですか?

濱本:ほとんどがぼんやり明暗のライズに合わせて表層で釣っていたけど、表層でアタらなくなったらmeba CALMで底まで落とした。最初のポイントで根がかりしたのはそのせい。あそこのポイントは定期船のフェリーが入ってくるから、結構深くて手前のかけ上がりで5〜6mあった。そこまで落として上だけじゃなく下も攻めて…というイメージだったけど反応はなかった。

底もチェックしていたんですね。あと他のプロトルアーはどうでしたか?

濱本:プロトのシンペンは、香川の足場が良い漁港での常夜灯ポイントでは少し大きいかな。でもよく飛ぶし、ゆっくり巻けるのが良い。磯場や潮通しの良い大規模な漁港の常夜灯周りなら、あのサイズでも全然OK。

K-太38メバルバージョンの方はどうでしたか?

濱本:sasuke SF-50と同じく表層で使えるけど、ちょっとした沖のポイントも届くし波動とシルエットの違いでローテーションさせていた。でも水を噛んで進ませないアクションのsasuke SF-50に今回は分があった感じ。

ヒットルアー:sasuke SF-50/チェリーブロッサム

今年のメバル事情:白いメバルが物語る“季節の遅れ”

荘内半島の先端の港へサイズアップ狙いで行った時に言っていましたが、今年はメバルのシーズンが遅れている?

濱本:かなり遅くれていると思います。荘内半島の先端で潮通しも良いし、ベイトフィッシュも港に群れていたけど、まったくメバルの反応はなかった。例年なら沖からメバルが入ってくるし、シーバスも大きいのが入ってくる。それを期待していたけど…ダメでしたね。荘内半島の東で釣れたメバルも白かったでしょう?

白いとシーズンが遅れているんですか?

濱本:沖から港などのシャローへ入ってきたばかりは、メバルも日に当たっていないから白い。この時期になると陸っぱりで釣れるメバルは徐々に日焼けなのかな?茶色っぽいというか黒っぽいというか色が濃くなってくる。でも釣れたのは全て白かったでしょう。

1ヶ月近く遅いイメージですか?

濱本:それくらい遅れているかもしれない。それらも予想を裏切るというか、メバルのサイズと数が伸びなかった原因になった気はします。

濱本氏が実際に使用していたタックル。

使用タックル

タックル
ロッド:GRANDAGE LITE 82ML [プロトタイプ](APIA)
リール:EXIST LT2500 S-C(DAIWA)
ライン:SALTWATER SPECIAL SMALL GAME PE 0.3(SUNLINE)
リーダー:トルネード V Hard 1号(SUNLINE)

まとめ

濱本:終了時刻が3:45。文字通り8時間耐久したわけですけど、目標サイズにちょっと足りませんでしたね。10尾には届いたけど1尾目に長メバル。楽しくもあり苦しくもあり…少しだけ及ばず。ハイプレッシャーポイントにこだわってチャレンジしてみました。とにかくやり切ってみました…4番バッターのハマーが117cm。次のバッターは村山さん、関東ですよね?アベレージでかいというのも聞いているので尺も狙えちゃう?是非、頑張ってください!空振りじゃないよ、ちょっとヒット打ったんじゃないかな(笑)では!

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