驚異の遠距離砲YOICHI 99を支持したアングラーの現場の声
全国の様々なフィールドでターゲットを追うimaのプロスタッフ・テスター陣。スタイルも狙う魚種も違う中で票が集まったということは、それだけYOICHI 99の完成度が高くいろいろな状況にアジャストできるバーサタイル性を持ち合わせているという証拠だろう。ここではYOICHI 99をMVLにチョイスしたアングラーに改めてその良さや使い方を紹介していただこう。
YOICHI 99はとにかく飛距離が出て、同タイプのルアーと比べてもよく飛びますね。今年の秋、70〜80m沖の明暗部を狙っていく釣りで大活躍しましたよ。
80m飛ばして流れに乗せてドリフトさせると、だいたい1.5〜2mレンジを通してこれると思います。YOICHI 99 LIGHTの場合はそのやや上のレンジをもう少しスローに引くようなイメージになりますね。
一番爆発したのが利根川。そのときは、流し込んでボトムレンジで食わせていった魚もいれば、ボイルしていて表層にしか反応しない魚も両方いました。ボトムレンジにいる魚は、着水点を離して流れに乗せて流し込むようにしてYOICHI 99をアプローチ。ボイルしている表層の魚もYOICHI 99で合わせて獲っていったんですけど、それは着水点を変えていくことで対応しました。ボイルしているすぐそばにキャストして、すぐに巻いてくることで浅いレンジを引くようにしたんです。80m先のボイルや明暗部の際を精度よくアプローチできるのはYOICHI 99の強みですよね。
YOICHI 99の良さは圧倒的な飛距離で、このルアーの形状から横風などの影響も最小限に抑えられます。また、操作性が高く小技が効くことも見逃せません。ドリフト釣法、ストップ&ゴーはもとより水面直下でのテーブルターンなど、多彩な技を使うことができますよ。
自分がYOICHI 99でよく使うパターンは、サラシや障害物際をゆっくり巻いて、下からドーンと食い上げさせる釣り。もう一つは、障害物の側でチョンチョンとロッド操作を加えて水中でテーブルターンをさせる釣りです。どちらも魚のスイッチが入って、良いバイトが出るのでとても楽しい釣りですよ。
YOICHI 99を泳がせるのは30cmレンジをイメージしていて、メタルジグなどでは沈んでしまうような表層の美味しい層をゆっくり巻いてこれるのが特徴。テーブルターンも同じレンジでOK。ここぞという食わせのピンポイントでは、ペンシルベイトのドッグウォークを水中でやるようにアクションさせてみてください。エキサイティングなバイトが出ますし、してやったり感の強い釣りですよ。また、普通のトップウォータープラグのフォローとしても活躍してくれるので、ぜひ試してみてください。
長崎県五島列島の溶岩磯はシャローが多いのが特徴。そういった磯を釣っていく中で、YOICHI 99の泳層がちょうどいい場所がたくさんあります。狙うのは沖の沈み根。ルアーのレンジは水深1mくらいで、サラシや根の上をドリフトさせて使います。ロッドを立て気味にして、うまくレンジコントロールしながら流してくような感じですね。YOICHI 99の圧倒的な飛距離で他のルアーが届かない根やサラシを狙うのでフレッシュな魚が狙えるんです。今年一年、YOICHI 99は本当に活躍しましたね。
YOICHI 99は本当に万能なルアーで、厳寒期の海サクラマスはもちろん、北海道で狙えるありとあらゆる魚と出会うことができました。ブリやホッケ、ソイなどのロックフィッシュにも対応してくれますよ。
ヒラメに関しては潮止まりであっても高確率で魚の反応があり、本当に心強いルアーになっています。ただ巻きでもいいし、リフト&フォールも強いですね。リーリングから時折バックスライドをさせるようなイメージでラインテンションを抜いてやると、フォール中にガツンと食うこともありますよ。キャスト後のファーストフォールで食ってきたり、ルアーをYOICHI 99に変えて1投目、カラーを変えてすぐにヒットということもありましたね。メタルジグに遜色ないほどの飛距離が出ますし、本当に心強いルアーになっています。
圧倒的な飛距離とシャローレンジを引ける能力を両立したシンペン、YOICHI 99。その開発者の思いはしっかりとユーザーにも伝わり、あらゆるターゲットの釣果に繋がったようだ。
とにかく飛ばしたいとき、沖の浅いレンジを攻めたいときはYOICHI 99で決まり【開発者インタビュー】
今年のMVLに選ばれたのはYOICHI 99でした。開発者として感想を聞かせてください。
自分が作ったルアーがいろいろなフィールドで活躍して、評価されているのは素直に嬉しいですね。プロスタッフやテスター陣に選んでもらえるのはもちろん、全国のユーザーさんにも使ってもらっていて釣果が出ているルアーなので、開発者冥利に尽きます。
開発当初は、プロスタッフやテスターさんの中でも、使いやすいという人と使いにくいという人で、意見が二つに分かれたんです。磯や外洋で釣りをするアングラーさんには好評だったんですが、河川で使う人は流れが強いと浮き上がりすぎて少し使いづらいという声もあったんです。でも使い込んでいくうちに、河川のアングラーも状況によってはマッチする場面も出てきて、最終的にはみなさんに受け入られるようになりましたね。
YOICHI 99を開発するにあたって、どのようなコンセプトでスタートしたんでしょうか?
もともとはサーフのフラットフィッシュで使える飛ぶシンペンが欲しいなと思って作っていたんですが、これはシーバスにもいけるなとなって、使えるエリアが広がっていったという感じですね。コンセプトとしては飛距離の出るシンキングペンシルが欲しい、飛距離が出てなおかつ上の層を引けるというのが、出発点です。
飛距離の出るシンペンとしてはimaにもHONEY TRAPというモデルもありますが、形状やアクションの質を変えて開発をアプローチしました。 HONEY TRAPは頭のほうが太くて浮力が強い分、ウェイトを前方に設置してあります。逆にYOICHI 99は後ろの方を太く浮力を持たせ、ウェイトを設置しています。
二つとも同じく水平にフォールする設計ですが、重心がYOICHI 99の方が後ろにある分、遠心力が出て飛行姿勢が安定してよく飛ぶんです。なので、YOICHI 99は横風や逆風に強いんですよね。 なので、HONEY TRAPとはスイムレンジの差で使い分けてもらえたらと思います。HONEY TRAPは中層レンジを通すのに適しているんですが、YOICHI 99はもっと上のレンジを得意としています。ヘッドに設けられたカップ形状が、浮き上がりやすくすると同時に、水を掴むことでスローリトリーブでも引き抵抗をしっかり感じることができるんです。飛びを優先するということは重さを足さなくてはならない、それをヘッドの形状で浮き上がりを早くすることで補ったかたちですね。
最後に、これからYOICHI 99を初めて使う方にアドバイスをお願いします。
飛距離が必要なシチュエーションで、かつ上のレンジを引きたいときにぜひ使ってみてください。デッドスローで巻いてもしっかり泳ぎますし、巻きスピードを調節すれば表層レンジを引くこともできます。アクションはシンペンの中ではお尻の振りが大きい設計になっていて、フォールでは水平にゆっくりと落ちていくので、巻いてフォールさせて見せて、の繰り返しで誘うのも有効ですよ。河川のシーバスから磯ヒラ磯マル、サーフのフラットフィッシュなど活躍する場面が多いので、ぜひいろいろなフィールドで試してみて欲しいですね。
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