荒木潤一 × YOICHI 99
他のアングラーが攻められない沖のポイントをYOICHI 99で直撃!
長崎の五島列島でのヒラスズキをメインに釣っているのですが、今年はYOICHI 99の飛距離がとても武器になりました。通常のシンペンではキャスト後半に失速するようなことがあるんですが、YOICHI 99はそれがない。なので、他のアングラーが届かないより遠くのサラシや根を攻略することができるんですよね。普通のシンペンと比べて、10m以上は飛ぶ印象です。
春先はもちろん、向かい風の強い北風が吹くようになる秋以降もとても活躍してくれました。向かい風でもしっかりと飛んでくれるYOICHI 99が味方になる場面が多かったですね。数もたくさん獲れましたし、80アップのランカーヒラスズキも何本もキャッチしましたよ。飛距離抜群のYOICHI 99、磯のヒラスズキには欠かせないルアーです。
vol.2ではシーバスのみならずさまざまな魚種を狙うテスター陣が選ぶMVLを紹介。どれもフィールドと濃密に向き合い、現場目線で選ばれたルアーなのでぜひ参考にして見て欲しい。
岩田昭治 × fox tail
厳しい強風の中でもfox tailなら安定した釣果を出せた
2017年を振り返るともっとも活躍したルアーがfox tailです。海アメマス、海サクラマス、そしてヒラメも視野に、中距離から長距離で狙うために開発から携わってきたルアーで、発売から何年も経地ますが年々嬉しい釣果が聞こえてくるようになりました。
私も一番信用しているルアーですが、厳しい北西風の強い中で数釣りができたり、まわりが反応ない中でも釣果に結び付けてくれたりしました。世の中にはたくさんのメタルジグがありますが、fox tailは飛距離とアクション、そして水の流れが分かりやすいので、これだけ釣果に影響しているんだと思います。
大久保亨一 × Santis 40
Santis 40の登場でヒラメの釣果の手応えが増えた
最近はジグ系のルアーがヒラメにめっぽう強く、そんな中imaからリリースされたSantis 40は自分の釣行スタイルにドストライク!でした(笑) 外洋は風、波の影響を強く受けますからミノーではトレースしにくい場面が多々あります(汗) しかしウエイトがあるジグスプーンのSantis 40はこれを打破できるので、釣果がさらに伸びました!
Santis 40の強みは、向い風でも飛距離を稼ぐことができ、波が高い状況でもボトムを捉え、トレース時のルアーの感触が手元に良く伝わること。巻き初めもとてもスムーズですよ。後方ブレードのアピールがさらにターゲットを魅力してくれるので、釣果への手応えが一段と増えました。
この秋も台風が接近する直前の朝マヅメにSantis 40で72cmの良型ヒラメをキャッチ!常磐サーフだったんですが、何度も通い詰めてやっと出たそのサイズ。パターン的には払い出しでSantis 40を丹念にストップ&ゴーで通していって獲りました!
木下真 × Banett 190F ツナチューン
今秋は大型フックを搭載できるBanett 190F ツナチューンが活躍
ノーマルのBanettがマグロ類に効果絶大なのは各海域で実証済みですが、近年50キロを超えるサイズの回遊が増えてきたこともあり、フックのサイズアップは必要不可欠となってきました。
ツナチューンはマグロがもっとも見破りにくい、“ほぼ垂直姿勢で浮き、左右に不規則なローリングで誘い続ける”というアクションはそのままに大型フックの装着を可能にしたスペシャルモデル。
今秋も12〜3㎝のイワシ団子の際に投げ込んでステイさせた結果、3キャストすべてにマグロがバイトしてきました。コンディションの良い個体でしたが、大型フックを装着していることにより安心して強気にファイトした結果、65キロのキハダマグロを短時間でキャッチすることに成功!
鈴木遊介 × YOICHI 99
新たな可能性を開いたYOICHI 99は北海道で大ヒット中!
YOICHI 99を選んだのには2つの理由があり、1つは魚種問わず狙える「ユーティリティー性」、もう1つは北海道に新しい流れを作ってくれた「販売力」。
YOICHI 99は厳寒期の海サクラマスにはじまり、北海道で狙えるありとあらゆる魚と巡り合わせてくれました。特にヒラメに関しては顕著で、潮止まりのタイミングで使うと必ずと言っていいほど魚からの反応があり、今となっては状況問わず必ず持ち歩くルアーの1つになっています。
「販売力」については自身が釣具店勤務ということもあり、“販売から2時間で完売”という記録的セールスには驚きました。北海道はシンキングペンシルというジャンル自体が根付いてないので尚更です。札幌市から4時間かけてわざわざYOICHI 99を買いに来店したお客様には感動すら覚えました(笑)
そしてこの影響でHONEY TRAPシリーズにも注目がいき…、YOICHIが新しい風をもたらしてくれたのは紛れもない事実。「シンペン?釣れるの?」から「シンペンって釣れるね!」にお客様の意識を変えてくれたのです。色んな角度から活躍してくれたYOICHI 99、来年新色の発売待ってます!
石毛卓 × 真鯛魂レンジセッター NF
NF(ナチュラルフォール)でじっくり見せることで大鯛ゲームの扉は開く!
今期の私のMVLは当然、真鯛魂レンジセッターです。
今年の夏~秋、浅場の15~20m程でレンジセッターオリジナル3号とNF 4号の状況の使い分けでマダイの総数21枚という爆釣を経験しました。ヘッドの重さ(号数)だけではなく、タングステンのソウルヘッドで比重の違いでフォールスピードを変えてやることが爆釣のキーでした。
ここで比重を比べてみましょう。
・レンジセッター(タングステン):19.3
・NF(スズ):7.31
スズはタングステンの約1/2の比重になります。ってことは遅くフォールさせるには適している素材ですよね!? しかし、そこだけじゃないんです。比重が軽くなれば体積は大きくなります。これは、鉛からタングステンになったときの逆転の発想! ここに重さ(号数)だけじゃない、水中抵抗を利用した本来のNFの新しい世界があるのです。じれったいほどのスローフォールの釣りに、浅場の大鯛チャレンジは潜んでいること間違いなしです。
鈴木洋隆 × 真鯛魂レンジセッター
他のアングラーと差がつくレンジセッターに毎回助けられている
ひとつテンヤでの真鯛釣りは、ベイトについた浮いている真鯛を除き、シーズン問わずボトム付近を中心に攻めることが多い。そのため、まず底立ちをしっかりとることが重要になります。
真鯛魂レンジセッターはタングステンヘッドのため過去の鉛のテンヤよりも速く確実に底立ちがとれ、狙ったレンジに正確にテンヤを送り込める。
さらには、遊動式になっており固定式と比べ、アタリがティップに伝わりやすい。そして魚の吸込みが良いためオートマチックに魚が掛ってくれる。また、ヘッドとエサの付いたフックが時間差を作り、エサがゆっくりとフォールするため、ボトムの魚へのアピールが強いのも強み。
これらの特徴を持つ真鯛魂レンジセッターは、オールシーズン通用するため年中欠かせないアイテムとなっています。従来の固定式の鉛のテンヤを使用しているアングラーに獲れない魚を、真鯛魂レンジセッターには毎回のように釣らせてもらっていると思います。
船沢京介 × sukari 60 Deep
本流トラウト攻略に欠かせない存在
私は主に魚野川本流の大物トラウトを狙っているのですが、本流の大物は通常ボトムのストラクチャー周りに潜んでいます。それらをルアーに反応させるためにはボトム付近の緩い底波にルアーを誘導させ、なおかつ、そのレンジとレーンを外さずにフィーディングゾーンを狙うことが肝要に。
sukari 60 Deepは沈下速度が速いので、素早くボトムを取り、底波に乗せることが可能。私にとって、このポテンシャルは本流トラウト攻略に欠かせません。
写真のイワナは、水深のある荒瀬のランで瀬頭をアップキャストで狙い、一気に沈下させ、岩魚の定位しそうな流速の底波を探しながら、ボトムでバイトさせた一尾です。
2017年にリニューアルしたimagの総決算。次回はついに2017年のMVLを発表。果たして今年もっとも維持されたルアーとは。ルアー開発者の声も合わせて、そのルアーを深掘りして紹介する。
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