ima lure 2017MVLアワード テスター編vol.1 全国のimaがテスターが選ぶ、2017年もっとも活躍したルアーはこれだ!

2017年でもっとも活躍したimaルアー、MVL(Most Valuable Lure)を紹介するこの企画。ここでは全国のテスターに1つずつ挙げてもらい、どういった状況で活躍したのか、どれだけこのルアーを愛しているのかを語っていただいた。彼らの現場目線のレビューを参考にみなさんの釣りにも役立ててほしい。

 

加藤宏崇 × HONEY TRAP 95S

ハイプレッシャーとなった磯マルゲームで大活躍

今年の秋田の秋はナギが非常に少ない年で、季節柄吹く西の強風と波を避けるために、多くのアングラーが男鹿半島の磯マルゲームに通う状況となりました。今年は近年稀に見る磯マルアングラーの数で、朝マズメを外すとエントリーし易いポイントや大場所のサラシ場は、先行者に叩かれた後が多く、ベイトの寄りもムラがあり「サラシ=熱い」と言える年でありませんでした。

そんな状況で強かったルアーがHONEY TRAP 95Sです。

フォールとドリフトを得意とするHONEY TRAP 95Sは、ミノーのようなリトリーブ主体で使うルアーで反応を得られなかった場面でも連続ヒットすることがあり、他のアングラーに叩かれた後のサラシでも多くの魚が答えてくれました。

具体的にどんな状況で強いのかというと、
・小さなピン打ちでピンスポットでルアーを留めておきたい状況
・日中サラシの中から出てこない、スイッチが入りにくい状況
・時化過ぎてミノーが通せない状況

もちろん、磯だけではなく河川、サーフエリア等での中層ドリフトも健在で、場所を選ばず活躍してくれましたよ。

川上靖雄 × YOICHI 99 LIGHT

ハイプレッシャーの河口域でもヨイチのおかげで多くのランカーをキャッチできた

河川の河口域はベイトが豊富でシーバスの魚影も高い。その特徴を知っているアングラーも多いことから、河口域はいつもアングラーがいてシーバスにとっては人的プレッシャーがかなり高い傾向にあります。また河口域の地形はシャロー帯が広がっていることが多いので、レンジが深く入るルアーよりレンジの浅いルアーの方が扱いやすい。

そんなシャローエリアのハイプレッシャーのフィールドで、今年もっとも活躍したルアーはYOICHI 99 LIGHTでした。

ハイプレッシャーではあるもののシーバスの魚影は濃い。シーバスをキャッチすることはできるが、警戒心の高い大型シーバスをキャッチするにはタイミングが重要になる。特に干潮潮止まり付近の潮が緩むタイミングは外せない。

私はこのタイミングでYOICHI 99 LIGHTを使って、特に河川の河口域で多くのランカーシーバスをキャッチすることができました。流れの緩いシャローエリアを、よりスローに扱えるようになったのはこのルアーのおかげです。シャローエリア攻略にYOICHI 99 LIGHT、オススメですよ。

川本斗既 × komomo SF-145

他との明確な差がつくこの一本!

imaのルアーの中で最大サイズであるkomomo SF-145。秋のメインパターンの1つである落ち鮎パターンにおいては、このサイズが出す存在感がとても需要で、パターンの主軸になってきます。

シーズン初期においては、早い瀬の中でも動きが破綻しにくい特徴が活きてきますし、後期においては弱ったベイトを演出しやすいのが強み。

komomo SF-145を使ったこの落ち鮎パターンで面白かったのが、隣でkosuke 110F、自分がkomomo SF-145を使っていて明らかなバイト数、釣果に差が出た事。立ち位置や流し方やコースに差がある事を考慮しても明らかに差が出たので、少し疑問に思いルアーを交換してやってみるとやはりkomomo SF-145の方にバイトが集中するんですね。

やはり産卵を意識して荒食いを始めるシーバスに対しては少しでも大きなもの、しかも鮎といったベイトが多く流下する中では存在を示せるボリューム感が大事なんだなと改めて痛感した、そんな今シーズンでした。

新保明弘 × komomo SF-125

巻いているだけで心地よく楽しいのが、imaの定番komomo SF-125。今年も会心のランカーをキャッチ!

シーバスをキャッチするためにはキャストを繰り返して、流れの変化を体感しながら、キャスト方向やリトリーブスピードを変化させなければならない。また、流れの変化を感じ取ることができなければ、粘りの釣りが多い静岡県沿岸のシーバスポイントでは集中力が続かない。

そんな中でkomomo SF-125はやはり欠かせない存在。簡単に言えば、キャストして巻いているだけで楽しく、心地よいのがkomomo SF-125。

そのため、私のシーバス狙いのファーストチョイスはkomomo SF-125になります。今シーズンの、雨後の濁りの入った狩野川。komomo SF-125をローテーションの軸にゲームを展開し、快心の80cmアップをキャッチすることができました。楽しく釣りを展開してくれるkomomo SF-125に、今シーズンも感謝です。

高津利広 × sasuke 120 裂波

sasuke 120 裂波に秘められた釣獲能力に改めて気付かされた1年

ルアーマガジンソルト誌において7年連続でタックルオブザイヤーに輝いたimaの誇る名作ルアーであるsasuke 120 裂波。もはや私から今さら説明するまでもなく、高い性能と釣力を宿すルアーです。sasuke 120 裂波での今年の最大魚は88cm。それよりも驚いたのが、初めてシーバスにチャレンジした方がいきなり90cmを釣ってしまったこと。他にも、今年も安定して良い釣果を出してくれていますよ。

私が得意とする上げ潮の釣りで、アップクロスでも水を掴ませやすいのはsasukeならではのレードルリップがいい仕事をしてくれているから。sasuke 120 裂波だからこそ出てくれた!という魚を獲れるようになりましたし、やはり神ルアーですね。

自分がよく言う“約束の時”とは、あるタイミングであるルアーを通すとランカーと出会えるという、経験で導き出したパターン。ですが、ここ数年その“約束の時”がどうもタイミングがかみ合わないことが多かったんです。それまでのパターンではkomomo 125シリーズで攻略していた場面が多かったのですが、sasuke 120 裂波を試してみるとこれが正解でした。komomoよりも一段下を引くことで、ドスンドスンと食ってくるようになったんですよね。これに気づいたおかげで今年は以前と同じか、それ以上に良い釣果を安定して出せるようになっていますよ。わずかスイムレンジ10〜20cmの差ですが、釣果に大きく影響することを再認識させてくれたルアーでもありますね。

髙橋和希 × HONEY TRAP 95S

2017年、私の釣りで一番活躍したのがHONEY TRAP 95Sです。

秋の代表格で人気のコノシロパターンですが、今シーズンは季節外れの台風の影響が酷く、魚の入りがイマイチでした。それでも今年はHONEY TRAP 95Sだけで50本弱、MAX89cmをキャッチ。

このパターンは比較的、数もサイズも出るのでアングラーに人気があり、プレッシャーがかかりやすいのでいかに魚を絞り出すかが重要な釣りでもあります。先発でHONEY TRAP 95Sを使う場面もありますが、ミノーなどで魚からの反応が悪く、スレてきたな〜ってときにフォローとしてレンジを落としたアプローチも可能。HONEY TRAPシリーズ特有のヘッドで水を切りボディで受け流すスイムアクションを活かした、早巻きのパニックアクションがとくに効果的でしたよ。

西田学 × komomo 90 counter

あらゆるエリアで頭ひとつ抜けた釣果を叩き出す頼もしい相棒

シンキングによる適用レンジの広さを活かしつつ、リップレス故の上昇軌道とロッドワークによるレンジコントロール性能の高さが、このルアー最大の強味でしょう。

ズバリ、主戦場はリバーゲーム。

今秋の多摩川シャローゲームにおいて、流れの芯を中層で見せつつ、駆け上がりで食わせるメソッドにて、大変な威力を発揮してくれました。

急なブレイクから遠浅のかけ上がりまで、地形変化に合わせた幾つかの攻め手をほぼこれ1本で通し、各々頭ひとつ抜けた釣果を出してくれるのだから、これ以上ない頼もしい存在です。もはやリバーゲームの主力と位置付けしつつ、来季のシーズンを待ち遠しく思っています。

松尾道洋 × K-太 77 SUSPEND

夏のイカパターンでも活躍した小ぶりなサスペンドミノー

K-太 77 SUSPENDは自分がシーバスゲームで投げる最小サイズに近い存在です。普段は120mm以上のミノーが主戦場の瀬戸内ですから、77mmというサイズは随分と小ぶりです。それでも、今年の夏にシーバスがイカを捕食していた時に活躍してくれたことが印象深く、明暗の絡む表層とその下のレンジを漂わせる使い方で、20本近くのシーバスをキャッチしました。

K-太 77 SUSPENDは水路や小中規模河川、港湾などがイメージされるルアーで、基本的に近距離戦のスポットシューティングで使っています。

とにかく、このルアーは短い移動距離で食わせるのが大の得意。

具体的には水平姿勢のサスペンドを利用した、「止めて食わす」という使い方ができます。これは明暗やストラクチャーから、シーバスにルアーを無駄に追わさない釣りができるということで、数を釣る必須のファクターです。水平姿勢なので、魚に最初にコンタクトする時点で2つのフックにバランス良くフッキングするのも特徴。なので、足場が高い状況や手前で食ってくるような場面でとても使いやすいルアーです。

安田ヒロキ × SCHNEIDER 13

SCHNEIDER 13は開発から携わった今年1番思入れのあるルアー

今年の春に発売となったSCHNEIDER 13は、僕が開発に加わらせていただいた思い入れのあるルアーです。

発売から僕のホームである東京湾だけではなく、全国様々なフィールドで釣果が出ていることがなにより嬉しく感じています。もちろん僕自身もどのフィールドに行くにもボックスの中に常備しているほど愛用しているルアーで、デイゲームからナイトゲームまで幅広く使用しています。

テスト段階から想定はしていましたが、ナイトゲームで鉄板バイブが有効な場面も多く、今年はローテーションのクローザーとしてSCHNEIDER 13を投げる機会が増えました。どこに行っても持ち歩いてる一軍ルアーのSCHNEIDER 13は、僕の今年の一番お気に入りルアーです。

山田秀樹 × YOICHI 99

場所を選ばず多彩な魚種が釣れ、小技も効くので発売以降大活躍!

YOICHI 99は磯や河川、サーフまでどんな場所でも使えるので自然と出番が増えた感じですね。いろんなルアーを投げて使っていたなかでもとくに釣果が多かったし、バイトの出方も楽しいので、1年を通して振り返ってみてもヨイチの活躍がとても印象に残っているんですよね。

ある遠征釣行のときに僕だけ釣れていないことがあって、メタルバイブレーションがハマっていた状況だったんですが、たまたまYOICHI 99を投げて障害物際でチョンチョンと動かしたらガバッとランカーが出てくれて、ボウズじゃなくてよかった〜というホッと胸を撫でおろした、ということもありましたね。

YOICHI 99は多種多様な魚をキャッチできるのも魅力で、シーバスはもちろん、ヒラスズキ、ヒラメやコチなどのフラットフィッシュ系、タチウオ、青物、大メッキ(エバ)などのヒラアジ系など、ホントに何でもよく釣れます。イコール、魚に認知されるルアーなんじゃないかな?と思っています。

磯、河川、サーフなど場所を選ばず魚種もいろいろ釣れるので、何かと重宝するシンペンなので必ずルアーケースには1個入れてます。特にベイトがキビナゴやカタクチイワシのときには効果抜群。ヒラスズキでベイトが上擦っているときに表層をユッタリと通すと下から突き上げるようなバイトが出て、とてもエキサイティングですよ。また、どうしても飛距離が欲しい瀬戸でのシーバスナイトゲームの最終兵器としても使用しています。


vol.2ではシーバスのみならずさまざまな魚種を狙うテスター陣が選ぶMVLを紹介。どれもフィールドと濃密に向き合い、現場目線で選ばれたルアーなのでぜひ参考にして見て欲しい。

公式商品ページ

 

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